ヒメマス です | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 「病気ですかね。背中が白いのが何匹かいるんですが」

 「じゃ、調べてもらうか。サンプル持ってきてちょうだい」

 

 って持ってきてもらったのがこれ↓

 病気じゃなくて、成熟した魚の背びれが白く見えたみたい

 ヒメマスです

 「これが?ヒメマス?」

 って思われますよね

 

 ヒメマスと言えば銀色でスマートな姿を想像されるでしょう

 けど、写真のもれっきとしたヒメマス

 成熟したオスです

 

 ヒメマスのオスは成熟するとセッパリになるんです

 でも、まさかこんなに速く成熟するとは思いませんでした

 

 私はもう30年以上魚類養殖に携わってまして、これまでいろんな魚を飼ってきましたけど、繊細というか臆病というか、おそらく一番飼育が難しかったのがヒメマスです

 

 そのヒメマスを今年の春に200gぐらいで搬入して今は500g超

 斃死もほぼナシ

 ここまでの成績を出せる人間はそういないと思います

 担当者の努力の賜ですね(←飼ったのは私じゃありません)

 

 

 成熟したのはもうこれ成長しませんけど、成熟してないヤツは

 この勢いで行けば

 来年早々には1㎏になるのもいるかもしれません

 1㎏になれば刺身でいけます

 

 ホシガレイもこんなに成長すればいいんだけどなあ・・・

 

 

 


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