後味 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今日は暑くもなく、寒くもなく

 風もなく、ベタなぎ

 で、日曜日

 もうこれ以上ない釣り日和

 

 でしたが

 一日中、職場の人達と灼熱の中でサケの切り身を焼いてました

 上半身低温やけどみたいになって

 スマホはホッカイロより熱くなるし

 昼休みもなくずっと立ちっぱなし

 でもって、各所から苦情の嵐

 格安で販売したので丸赤字だし

 

 あー、海が恋しい

 明後日は祝日

 だけど、雨でシケの予報

 本でも読むしかねえなあ~

 

 

 私の周りには常に色んな本が転がっていて

 隙を見せると、すぐ嫁さんに捨てられます(笑)

 

 小説は面白いんですけど

 いいかげん年を食って色んな経験をしてますし

 なにしろ、人間の想像をはるかに超えた

 東日本大震災の津波を通ってきてるので

 

 小説、つまり作られた物語は

 どうしても鼻についてしまって

 なんだかプロレスみたい

 子供の頃は大好きだったんですけどね

 ジャンボ鶴田、テリーファンク

 大人になってから、プロレスは見ないけど

 ボクシングのタイトルマッチは大好き

 

 奇跡ってそうそう起きないし

 人間は不死身じゃない

 ものすごい美人とそうそう出会えるわけがない(笑)

 

 で、最近はノンフィクションとかそれに近いもの

 もしくは、思い切り現実とかけ離れたSFとかが好きです

 

 

 山登りには全く興味はないんですが、山岳小説をよく読みます

 

 ちょっとのミスで死んでしまう世界なので

 素が出るんですね

 普段は隠している、人間の醜さとか、浅はかさとか、弱さとか

 死がちらつくと、そういったものが露呈してくる

 

 

 デスゾーン

 という本がありまして

 反射的に買って読んだんですが

 意表を突かれました

 

 山が舞台ではあるんですが

 いわゆる山岳小説ではない

 

 おー、こういうノンフィクションもあるんだ

 こういう人もいるんだ

 って思いました

 が

 なんだか後味が悪い