さあさあ って思うんだがよ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 「さあさあ」

 

 さあ、皆さん!

 という意味ではありません

 

 「あー、あの時こうしておけばよかったー」

 っていう場合の

 「あー」

 っていう部分が

 「さあさあ」

 に当たります

 「さあさあ、あんどぎこうやとげばよがったあ~」

 ってなる

 

 先日、以前漁協で働いていた方のおかあさんとバッタリ会いましたら

 

 「とうやんはなどすったー?」

 (父さんは元気ですか?)

 「あるぐのがほじょうでねえども、いぎではいだでば」(笑)

 (歩くのが大変そうですけど、生きてはいますよ)

 「いきでるどぎに やれるごどをやっておがねえど あどがら さあさあっておもうんだっけがあ~ オラもおふぐろが亡ぐなってから さあさあ あれもやってければよがった これもやってけんだった っておもったがや~」

 (生きてるときに親にしたあげられることをしておかないと、亡くなった後で後悔するんだよ。私も母親が亡くなった後であれをしてあげるんだった、これもしてあげるんだったって後悔したんだよ)

 「はあ?」

 「あるぐのがほじょうでねえとしょりをせわすんのはたいへんだべえども いまのうずだがあ がんばんだあ~」

 (歩行困難の老人の世話をするのは大変だけど、世話できるのは生きているうちだけだよ。今ががんばり時だよ!)

 「そうだがねえ」

 

 

 友人も職場の仲間も

 地元に残っている人は

 高齢者を抱えて大変そうな人が多いです

 家に高齢者がいれば自由に外出もできませんからね

 

 たまには旅行とか行ってみてえなあ

 時間を気にしないで一日中釣りしてみてえなあ

 とか思います

 

 親を置いて都会に行った人

 

 1年に1回ぐらい帰ってきては

 2~3日いて

 「げんきでね~」

 なんて涙ぐんだりしてさっさと帰って行く

 

 経済的なことだったり、汚かったり、臭かったり、時間的な拘束だったり

 リアルは大変なことだらけ

 

 仕事が忙しくてろくに休めない中

 休んで親を病院に連れてって

 その分遅くまで残って仕事をしたり

 

 ろくに寝ないで親の面倒を見てそのまま仕事に来たり

 

 ほんと立派だなあって