おもっさげねえ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

断水はいまだに解消されず、しばらく湯船に浸かることもなく
銭湯がある宮古は国道の通行止めが続いていて、一時間もかかるし
同じぐらい時間はかかっても道路がいい岩泉に風呂に入りに行くことに


「日帰り入浴できますか」
「はい、大丈夫ですよ」
「良かった~いくらですか?」
「どこから来られました?」
「田老です」
「台風で断水ですか?」
「はい、よくわかりましたねえ」
「じゃ無料です。そこにお名前を記入して下さい」
「へっ?無料?」
「被災した方は」
いやぁ、おもっさげねえ
感謝