中学生への2時間説明が終わりました
疲れた~
生徒の方がもっと疲れたと思いますが(笑)
2時間も話すってことないですからね
やはり恐れていた、予想外の質問が
「ワカメを養殖するロープってどんなロープですか?」
(えっ?どんな?って材質?太さ?撚り方?硬さ?色?・・・・うーん・・・・)
「ワカメはどのような食べ方が好きですか?」
(えっ?オレの好きな?味噌汁?酢の物?じゃありきたりだな。えっ?なんだろ?サラダ?ん?この場合何が正解?)
平成23年、津波でワカメの種糸がほぼ流失してしまってワカメの種付けができない状態になりました
翌年の春にワカメを収穫するためには是が非でも種糸を確保しなければならなくて
やむなく、家が山の上にある津波で亡くなられた漁業者の家に行って
「種糸が無いんです。申し訳ありませんが、種糸を譲ってくれませんか」
ってお願いした時の話をしました
津波で亡くなられた漁業者のお母さんは
「息子の形見のような気がしてね、本当は譲りたくないんだけど、漁協さんのためなら譲ります。良いワカメを作って下さいね」
そう言って笑いながらボロボロ涙を流してたんです
「養殖施設はできたの?」
「いや、まだ全然ですけど、必ず間に合わせます」
「物は時間が経てばできるけど、人はダメだね。どんなに待っても帰ってこない」
って
返す言葉がありませんでした
ダメなんです
この話をすると自分で話してて泣きそうになるんで、できれば話したくないんですけど
震災の記憶もあやふやな年代の子供らにはちゃんと伝えなきゃいけないような気がして
中学生に少しでも伝わっててくれれば良いんですが