これがないと | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今日は8回目のウニ口開けでした

 全般的に透明度が悪くて、皆さん苦労してたみたいです

 しかも、暑いし

 「みずはめえねえもんの、あっつくて、はあ、してがったあ。はぐらあすっかどおもった」

 (透明度が悪い上に、暑くてとても大変だった。熱中症になるかと思った)というような意味です

 

 

 ウニの口開けで、両親がむき身作業できないときは殻付で販売するんですが

 あまりにも大きなウニや、採捕サイズだけど小さめのウニは、仕事が終わってから自分でむき身作業をします

 

 午前2時に起きて、ウニ採って、仕事をした後のウニむき作業はウンザリ

 でも、最近そのウンザリ作業に今年、強い味方が現れました

 その名は

 「ウニさっさ」

 ウニの殻から身を外す道具です

 

 昔はスプーンでやってました

 その後、ウニむき専用の金属の道具が何種類かできましたが、金属のため、殻に沿って慎重に動かさないと身にキズがついたものです

 この「ウニさっさ」はシリコン製?の柔らかい素材

 ウニの殻に沿って曲がるので、無造作に入れても身が全く崩れません

 つるんと身が落ちてくる感じ

 気持ちいい

 夜中に一人でウニを剥きながら

 「おっ、すげえ!」

 って喜んでます

 

 実際に体験しないと、凄さが解って貰えないのが残念

 ウニ漁業に携わる方、ぜひ一度お試しあれ

 

 

 

 岩手県の水産技術センターが設置している水温を観測するブイのデータを見ると

 あっという間に20℃を突破

 野田、普代、山田のブイは軒並み21℃を超え、衛星からの水温分布図を見ると真っ赤っか

 

 10年ぐらい前までは海水温が20℃を超えると驚いてたものですが・・・・

 

 この辺が海水温のピークを迎えるのは9月中旬頃

 今で21℃だと9月中旬には一体何度になることやら(汗)

 

 これだけ急に水温が上がるとウニの成熟が一気に進んで、身が溶けてしまいそう

 また、岩手が生息域の南限に当たるコンブへの影響が心配です

 コンブが20℃以上の水温に長期間耐えられるんだろうか・・・・・

 

 


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