減産?増産? | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 養殖乾コンブの収穫作業も最盛期を迎えております

 「先の方から枯れてきて、減産だあ」

 

 養殖乾コンブは規格が1mなので

 収穫してきたコンブを1m10~20㎝に切断してから乾燥します

 (1mで切ってから乾燥させると縮んで、規格の1mなくなってしまうので)

 

 根元から1mを「一番切り」

 次の1mを「二番切り」その次を「三番切り」と呼びます

 

 海の条件がよくて先枯れしない年は「四番切り」まで採れることもありますが

 普通は「二番切り」ぐらいまでです

 

 今年は平均1.5番切り?

 つまり先枯れで、二番切りが中途半端のものが多い

 例年1枚のコンブから1m規格が2本採れるのが1.5本だとその分減産になります

 

 一方、コンブはシケが来ると付着しているロープから株ごと脱落してしまいます

 脱落してしまえば、ゼロ

 例年必ず数%、酷い年は20%とか30%脱落するのが、今年は大きなシケがなかったので、ほとんど脱落してません

 なので、逆に

 「増産だあ」

 という方もいます

 

 養殖施設は1台200mですので

 80㎝間隔でコンブを垂下すると

 250株

 1株に10枚付いてるとします

 

 シケで脱落がないけど、先枯れが進んで平均1.5番切りだとすれば

 3,750枚

 

 シケで2割脱落したけど、先枯れがなくて二番切りまで採れるとすれば

 4,000枚

 

 あんまり変わらない?

 まあ、海のことですから計算通りにはいきません(笑)

 

 

 ナギが続く年は先枯れが速いけど、脱落は少ない

 シケの多い年は先枯れはないけど、脱落が多い

 と、なかなか難しい

 これに加えて葉の幅とか厚みで重量も変わってくるので、さらに難しい

 

 そして、さらに入札があります

 コンブの価格はけっこう変動が大きいので

 重量で減産になっても、入札価格が良ければ金額的には増となります

 入札の日まで解らないというのが本当のところ

 いい値で落札されますように(祈)

 

 


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