養殖乾コンブの収穫作業も最盛期を迎えております
「先の方から枯れてきて、減産だあ」
養殖乾コンブは規格が1mなので
収穫してきたコンブを1m10~20㎝に切断してから乾燥します
(1mで切ってから乾燥させると縮んで、規格の1mなくなってしまうので)
根元から1mを「一番切り」
次の1mを「二番切り」その次を「三番切り」と呼びます
海の条件がよくて先枯れしない年は「四番切り」まで採れることもありますが
普通は「二番切り」ぐらいまでです
今年は平均1.5番切り?
つまり先枯れで、二番切りが中途半端のものが多い
例年1枚のコンブから1m規格が2本採れるのが1.5本だとその分減産になります
一方、コンブはシケが来ると付着しているロープから株ごと脱落してしまいます
脱落してしまえば、ゼロ
例年必ず数%、酷い年は20%とか30%脱落するのが、今年は大きなシケがなかったので、ほとんど脱落してません
なので、逆に
「増産だあ」
という方もいます
養殖施設は1台200mですので
80㎝間隔でコンブを垂下すると
250株
1株に10枚付いてるとします
シケで脱落がないけど、先枯れが進んで平均1.5番切りだとすれば
3,750枚
シケで2割脱落したけど、先枯れがなくて二番切りまで採れるとすれば
4,000枚
あんまり変わらない?
まあ、海のことですから計算通りにはいきません(笑)
ナギが続く年は先枯れが速いけど、脱落は少ない
シケの多い年は先枯れはないけど、脱落が多い
と、なかなか難しい
これに加えて葉の幅とか厚みで重量も変わってくるので、さらに難しい
そして、さらに入札があります
コンブの価格はけっこう変動が大きいので
重量で減産になっても、入札価格が良ければ金額的には増となります
入札の日まで解らないというのが本当のところ
いい値で落札されますように(祈)