唯一の | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 いい加減子供らも大きくなって

 もう思い残すこともないかなあ

 と思い始めた今日この頃

 

 ありました

 思い残すことが

 一度でいいからこんな場所で試合をしてみたかった

 このピッチに立てる選手を心から羨ましいと思いました

 

 私らが高校生の時は県大会の決勝も土のグランドで

 全国大会の準決勝と決勝が行われた国立競技場でさえ、1月は枯れた茶色い芝

 

 トヨタカップ(今で言うところのクラブワールドカップの決勝)ですら所々に土が見える茶色い芝の上でしたからね

 ジーコやプラテイニをあんなグランドでプレーさせちゃいけません

 

 

 この写真、もう明日は1月という時期にこの青々とした芝

 品種改良なのか技術の賜なのか、このピッチの素晴らしさには驚きます

 

 私が入学した当時、田老一中にはサッカー部すらなくて、陸上部やバスケット部に入って、学校のクラブが終わった後に指導者の車のヘッドライトを頼りにサッカーの練習をしてたものです

 

 田老一中のサッカー部OBは宮古北高と宮古工業に分かれましたが、宮古北高は選手権の県予選で準決勝に、宮古工業は県民大会で準決勝に進出しまして、宮古工業の監督は

 「田老の選手が一つの高校に集まってたら全国だったのになあ」

 とぼやいていたものでした

 

 車のヘッドライトで練習してた仲間が、冬晴れの空の下、こんなピッチの上でプレーできたら・・・

 

 

 シニアのチームで全国大会に行けば、こんなピッチの上で試合できるんでしょうけど

 それはまた意味が違う気がするし

 私とほとんど年の変わらないカズさん

 まだ現役を続けるみたいですね

 20代の選手と同じ舞台で

 すごい、ってか信じられません

 起きてる時間のほぼ全部を使わないと50代でJリーグなんて無理でしょう

 

 自分の足を見ると情けなくなります

 

 


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