黄信号 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 昨年はコンブが非常に少なかったです
 コンブが少ないと、田老の重要な海産物であるアワビやウニが痩せて値段が下がるので、深刻な問題です
 
 コンブが生えない原因は諸説ありまして、どれが本当かは解りませんけど、以前水産技術センターがある一定区域のウニを除去したら、そこだけワカメやコンブなどの海藻が大量に繁茂しました
 しかも、2年間実施して2年ともです
 
 理屈はさておき、ウニをどければ海藻が生えるってことですね 
 
 ただ、うにを除去するのは時間も労力もかかりますので、広い範囲はできません
 でも、漁場ごとに海藻が生える場所が1カ所でもあれば、そこがアワビやウニの餌場となるのではないか
 
 ということで、25m四方のウニを除去して餌場となる藻場を確保しようという実験を始めました
 
 除去したウニは養殖わかめやこんぶの残渣を給餌しやすい場所に移動して、餌をやって太らせて採ります
 
 先週ウニ除去を実施した場所には25m四方の範囲に330㎏、3,100個もいました
 水産庁が発行した磯焼けガイドラインによりますと1㎡当たりウニが5~6個(100~200g)以上生息していると磯焼けが発生する可能性が高くなるということです
 個数的には5個ぐらいで、ギリギリかなってとこですけど、重量的には完全にオーバー
 
 漁業者にウニが多すぎて海藻の繁茂に影響を与えてると思います
 とお話しすると
 「昔はもっといた」
 って言われるので、なかなか・・・・・
 
 

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