青い点一つ一つがあわびの稚貝です
田老町漁協では年間120万個のあわび稚貝を生産して漁場に放流しています
経費も膨大ですが、種苗を生産する担当者も大変な苦労をしています
普通、魚とか貝の種苗を生産するのは国とか県とかの外郭団体が専門の職員でやるケースがほとんどだと思いますが、田老町漁協、重茂漁協、広田湾漁協などでは漁協があわびの種苗生産をしています
でも、漁協の職員だと、それだけ専属って訳にはいきません
種苗生産をしながら、集荷とか、検査とか、所得税の申告指導とか、潜水とかを平行でやらなければなりませんし、魚が大漁だといえば魚市場に応援に行ったり、ワカメ漁期にはボイル加工へ応援に行ったりと色々やらなくちゃなりませんから
そんな苦労を乗り越えて、立派に育ててくれた稚貝ですので、放流も慎重に行われます
船の上から放流するところもあるみたいですけど、田老の場合はダイバーが漁場へ潜って、餌となり隠れ家となる海藻がある場所へ手で放流します
ダイバーの皆さんもお疲れ様です
この稚貝が漁獲サイズになるまでには6~7年もかかるんですよ