じゃじゃ濡れ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 「二才(ブリ)釣ったぞー。ジグで」

 ウニの検査をしてると漁業者のNさんが満面の笑みでやって来ました

 「あんまり太ってねえけどな。でも、引きはものすげえ」

 「へーすごいですねえ」

 「まあ、そんな大っきくねえよ」

 終始笑顔で去って行きました

 

 悔しい・・・・オレも釣りたい二才ブリ

 

 昨日の朝、1時間ぐらいできるかなと3時30分に起床して高台へ

 見事な朝焼けじゃあないですか

 海はべた凪、風は無し

 最高だあ~

 

 港へ降りると魚市場の課長が、リールを蒔く仕草をしながらニヤニヤ

 (行く?)お互い車の中なので声は聞こえませんけど

 (はい!)

 (カレイ?)

 (二才!)

 (爆笑)

 

 船に付くとFさん

 「カレイがあ?」

 「ブリっす」

 「おう、がんばれ」

 

 出港するとチョーべた凪

 でも、佐賀部を越える頃には北風がそよそよと

 (・・・・・・・)

 ジグを下ろすとFさんの船が近づいてきて

 「この風はナギんのがあ?」

 「これから吹くようですよ」

 「じゃあ、ダメだ。オレは帰る」

 

 ジグを二三投するうちに、風は強風となり、周りは風波

 やっぱダメ?

 

 それから30分ぐらいしたら、もう危険な感じ

 やむなく撤収

 もう帰港中は上から横からざんざん波しぶきで頭っからずぶ濡れになりました

 

 ああー

 


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