続 地曳き網 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 昨日、北上市の中学生が真崎で地曳き網をしました

 

 最初は、ジャージに靴で引いてたのですが

 

 一人が靴を脱いだらみんな脱ぎだして、このとおり

 

 途中で網が海中のガレキに引っかかって動かなくなり、なんとか外したら10mほどの大穴が開いてしまい、ほとんどの魚が逃げちゃったみたい・・・

 

 学年を半分に分けて2回網を引く予定だったので、2回目は無理かなと思ったのですが、幸いにも船に乗っていたのが定置網の乗組員なので、10mほどの大穴でも応急処置して2回目もなんとか網を引くことができました

 さすがです

 不測の事態に対処できるってのがプロですね

 

 「プロフェッショナルとは?」

 「予想もつかないことが起きても、対応できる人間ですかね」

 なんて(笑)

 

 漁業者に聞けば「そんなの当たり前だ」って笑うでしょうけど

 

 

 同じ岩手県とはいえ、北上市からだと田老まで3時間はかかってしまうので、時間的には秋田の海の方がずっと近いと思います

 岩手はむやみに広い

 

 秋田の海は暖流が流れていますので、水温が高く、遠浅で、穏やかな海です

 それに対して、田老の海は波が荒く、急深ですが、水はきりりと冷たく、どこまでも透明な海です

 

 この子らに田老の海が思い出として残ってくれると嬉しいです

 

 地曳網なんてやらなくても、海で遊んでるだけで最高に楽しそうでした

 人が作り、全て管理された施設よりも、自然の中に身を置くことの方がずっと楽しいと思います

 何が起こるか解らないので、引率の先生方は大変でしょうけどね

 

 


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