防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 アワビ漁期は11月1日から

 

 今日はもう12月5日にもなるのにまだ1回もアワビ漁が実施できておりません

 

 首を長~くして待ってる漁業者が大勢いるので

 

 ちょっと波が穏やかだと

 「明日口開けらしい」

 という情報があちこちから聞こえてきます

 

 「らしい」

 のうちはまだいいんですが

 人のうわさって広がるウチにどんどん真実味を帯びていくらしく

 

 「口開けが決まった」

 っていうお話しも聞こえてくる

 

 田老町漁協の漁業権はお隣の小本浜漁協さんとの共有なので単独では決められません

 小本浜漁協さんと口開けの実施を確認する係は私なので

 口開けするかどうかを最初に知るのは私なはずなんですけど

 私が全く知らない状況で口開けが決まった事になってる日がちょくちょくあります(笑)

 

 結局うわさだけなので口開けはしないことになるんですが

 

 時折

 「口開けするって言ってたから準備したのになんで開けない」

 って苦情を受けることがあります

 

 私は口開けするなんて一言も言ってないんですけどねえ(笑)

 

 

 

 そういえば、子供の頃、口裂け女の話は怖かったですねえ

 「新田の歩道を走ってたらしい」

 から

 「嘉兵衛屋の前で○○が見たらしい」

 って場所がどんどん近くなってリアリテイを帯びてくる

 伝言ってどんどん形を変えていくからコワイ

 

 

 

 組合員の方はたいてい私が口開けの係だって皆さん知ってるんで、今頃の時期は組合員もそうじゃない人も私を見ると近寄ってくるケースが多いです

 「開くか?」

 「開ける?」

 の問いに

 へたに「開くかも」

 なんて言った日には、すぐに尾ひれが付いて

 「明日口開けだそうだ」

 になってしまうので、絶対に匂わせるような回答はしないことにしてます

 

 はてさて、今年最初の口開けはいつになることやら