まっすぐで、熱く、清々しかった。


その時代に生きてみたかった。


失ってしまったことがたくさんある。




はたして今の世の中は“豊か”になったのだろうか。


何を目指して生きてきたのだろうか。


大切なものをたくさん切り捨ててきてしまっていないか。



軽い。


今の世の中、何もかも軽くなっている。


恋愛も、仕事の選択肢も、テレビ番組も、商品も、人の言葉も、人の間柄も、そして志も。


物質的な豊かさ、便利さを求めて生まれた


数々のモノが皮肉にも我々を犠牲にしている。



物事をはかる物差しは“金”なのか、“モノ”なのか。


自分にとって本当に大切なものは何なのか。


それをつかみ取るにはどうしなければならないのか。


インターネットで調べて、効率よく情報を集めて、


とにかく勝ち馬に乗ればいいのか。


生きる、ってのは、そんな軽いものなのか。



主人公の少女が、亡き父を想い、海へ向かい、旗を揚げ続けていた。


誰にも譲れない、欠くことのできない、そういう志を持っているか。


持ち続けているか。


志とは、儚くも、気高く、揺るがないもの。


それはその人自身だ。


苦しみながら、もがきながらも


明日を夢見て希望を持ち、前を向き生き続ける。


生きる、ってのはそういうことじゃないのか。



欲望を満たすため、


我慢せず楽に生きるため、見せかけの幸せ、世間体、 虚栄のため、


安心して生活するためだけに生きることの


はびこった今の世の中が


どれだけ生きにくい世の中になったか。


あまりにも足元ばかりを見て生きている。


そんなちっぽけな生き方をそろいもそろって時代を言い訳にして


もしくはそれを当たり前の生き方の価値として生きている。


過去や他の世界に学ぼうともしない。



こんな世の中だからこそ、


これからの時代に必要とされていることは何なのか。



一人の人間として、空に向かい、海を見渡せる旗を揚げているか。



それを揚げ続けていると、きっとかけがえのない自分にしかない可能性を


手に入れることができるはず。


それが、自分の命を生きる、ということなんじゃないかと思う。



もっと強く、美しく、優しくありたい。