嘘をつくのと微妙に違って、麻雀において「口で三味線を弾く」って巧妙に騙す、巧妙に誘導する、って意味なんですね。
くちでシャミセンをひく(くちジャミセン)
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シャミセン
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シャミ(名詞)、シャミる(動詞)
といった感じで麻雀界隈ではよく知られてる用語ではないでしょうか。もっともこんな言葉覚えなくてよい環境がベストなんですけどね。
ここではその「シャミ」にとられかねない言動を実体験とともに紹介したいと思います。とられかねないという表現は、やはりやられた側が「シャミられた」と感じたらそれは多分シャミなので。嘘と違う点はそこだと思います。
明らかな嘘はもう感じる感じない以前に客観的に事実と違うので厳密にはシャミではないんですけど、日常会話で明らかな嘘に対して「シャミってんじゃねーよ(笑)」とツッコむのは麻雀打つ人達の中ではポピュラーだと思います。
明らかな嘘というのは
・テンパイしてるのに「テンパイしてない」と言う
・テンパイしてないのに「テンパイしてる」と言う
・ドラ持ってるのに「ドラ持ってない」と言う
書いててバカバカしくなりますが、逆のこと言うってヤツですね。これは悪質of悪質でゲームそのものを故意に壊してます。フリーでは一発出禁レベル、友人とのセットでもTPO次第ですが二度と呼ばれないレベルですね。
上野で働いていた時「ジャガ」と呼ばれるメンバーが同僚にいました。
ジャガはすごくお調子者でその時も仲の良いお客さんと他のメンバーと同卓してて、トークの流れで「赤が全然無いですわ~」って言いました。
その次巡、次巡ですよ
放たれた牌にジャガが「・・・ロン」と牌を倒すと
タ ン ヤ オ 赤 3
さすがに汚すぎる。赤は無いとボヤくことでテンパイすらしていない雰囲気も出てしまう凶悪なダマテン。
ジャガはそんなつもりは無かった、その時は赤は無かったと苦しい言いわけをするもさんざん突っ込まれていました。1巡の間に赤を3枚もツモってこれるわけないのですから。
しかし当時のあの雀荘はノリ重視だったので、なぜか許されて笑い話になって語り継がれていきました。ジャガがみんなから愛されていたという心温まるエピソードでした。
・・・なんか言いたいこととズレてしまいましたが、普通はクビです(笑)
手牌に関する嘘は取り返しのつかないことになりますので、やめましょう。
手牌に関することは嘘でも嘘でなくても結局誤解を産み、トラブルの元になるのでどこの雀荘でもだいたいはルール説明時に釘を刺されます。
私が勤務している健康麻雀ではしばしばそのような光景が見られます。楽しむということを一番に置いているウチの健康麻雀ではそこまでうるさくは言っていませんが、みなさん謙虚なニュアンスで「大した手じゃないから気にしないで~」みたいなことをリーチ後や仕掛けた後に言っちゃうんですね。さすがに高い手の時は言ってないんですけど、本当のこと言ってる風なんですけど、それでも結果的に高くなってしまうことはあるわけです。
リーチ後は裏ドラがありますから「安い」と自分の手を評してても裏ドラ3枚で満貫とかになってしまったら、振り込んだ側は「釣り出された」ような感覚になってしまうんですよね。さらに「安い」という基準が人それぞれなので跳満だったとしても「私の中では跳満なぞ安い」と言ってしまえばそれまでです。
これだと牌を使った頭脳ゲームというよりは、ただのライアーゲームになってしまい、別に麻雀じゃなくていいでしょってなりますね。
まあいいんですよ。これらはまだまだかわいいもんです。教科書の1ページ目くらいです。
発展形としては、言葉だけでなく紛らわしい仕草で結果的な釣り出しを狙うシャミもいくらでもあります。
しかし本人が無意識にやっている仕草等もあり、明確に悪意は無いことがほとんどなんですけどね。
この点は雀荘のスタッフのレベルならそう思われないように努力すべきだとは思います。みんなの模範になるように。お客様のマナ悪を注意した時に「お前だってマナー悪いだろ」と言われないように。
再び上野の話に戻しますが、あそこは土地柄けっこう寅さんみたいなおじさんが多くて、なんていうか憎めない古き良き(?)おじさんっていうんですか、そういうのばかりでした。みんなマナー悪かったけど。
私は夜番のマネージャーとして彼らと仲良くしたり、マナーのお願いをしたり、時には揉めたり、日々奮闘していました。
そしてまた、上野の土壌に育まれた1人の初老のおじさんがお店に登場することになります。彼はかなり高度なシャミを使う卓外戦術全般の使い手でした。天性の詐欺師というか、とにかく口が上手かった。
その名を「山中」(仮名、敬称略)。
山中と当時の常連客「源平」(仮名、敬称略)の対立が起きるのは必然でした。
次回へ続く


