テンチヨウ@杜の都

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テンチヨウのブログ
麻雀や日常の無駄話を綴る

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競技麻雀って聞くとすごくカチッとしたイメージですよね。その定義は人によって違っていて、違っていていいんですけど、twitterでも定期的に議論されていることなんじゃないかと思います。ですが、まず間違い無く言えることは

プロ団体の対局は競技麻雀である。

ということです。ほとんどの方がそう思ってるはずだし、プロ団体の対局が競技じゃなかったらなんなのかって。

プロ団体の対局を基準に考えてみれば競技麻雀の定義というか、姿が少し見えてくると思います。



①決められた回数で競う
はたから見て分かりやすい部分です。特にプロ団体の根幹であるリーグ戦。開催節の回数はまちまちかもしれませんが、1節を〇回戦として、その節を決められた回数繰り返して、そのリーグの参加者が同じ回数麻雀を打ち終え、その結果を競う。

これは私が某プロにうかがったことがあります。その通りだと思うし、競技麻雀の1つの要素ではないでしょうか。
打ちたい分打てて、終わりたい時に終わることができるフリー打ちは競技麻雀ではないという分け方はできそうです。



②決められたメンツで競う
こちらもリーグ戦の特徴です。そもそもリーグ戦とはそのリーグ内での総当たり戦を意味すると思います。得意な相手、苦手な相手関係無く全員と当たることが公平で、その結果をもって真の実力が示されるものだと思います。
他にもトーナメント制の大会やプロアマ混合のオールカマー大会もあると思いますが、参加者全員とは当たらない場合もあり、競技麻雀ではあるがリーグ戦と比べてしまうと参加者内での一番の強者を選んでいるとは限らない印象です。とはいえそれが大会形式のいい所でもあると思います。その日、その期間脂の乗ってる打ち手が活躍する、的な。



③競技者として同じ方向を見ている
これが一番曖昧かつ一番大事なのかもしれないと私が思う部分です。
麻雀プロがプロ対局に臨む姿勢は限りなく「競技」です。読んで字のごとく「技術を競う」。麻雀をエンジョイするために、自分の作りたい手を作るためにやってるわけではないと思います。その場その場の最善を尽くしながらできるだけ上を目指します。上位リーグへの昇級だったり、昇級できなさそうなら残留を目指したり、または最上位リーグなら優勝決定戦に残ることを目指したり。結果を求めることが最優先でしょう。参加者全員がその姿勢で臨んでいるからこそ、アガリ一つ一つに意味が生まれるし、価値が生まれるものだと思います。
この競技の精神がはっきり確認できるのがプロ対局くらいしかないので、競技麻雀の定義が曖昧になってるのかなと思ってます。



①と②が揃っている麻雀はどこにでもあると思います。例えば私が運営する健康麻雀店で大会を開きます。応募した方々が集い、人数は固定されていて、4回戦なら4回戦麻雀を打って競い合います。
しかしこの手の大会は「全員が優勝を本気で目指している」とは限らないということです。麻雀に対する向き合い方、取り組み方は人それぞれでそれが麻雀の素晴らしいところだと思います。麻雀を打つこと、楽しむことを目的とした方もいらっしゃいます。少なくとも私の店の健康麻雀大会は競技麻雀ではないように思えます。麻雀を楽しむ目的で打つ方が混ざる可能性がある麻雀は競技麻雀にはならないと思います。これはネガティブな意味で言ってるわけではなくて、健康麻雀大会はむしろ皆さんに楽しんで麻雀を打ってもらえるよう私は努めてきましたし、そのような趣旨を表明しているものです。



余談ですが、ルールを競技麻雀の要素とする声もしばしば耳にします。競技麻雀とは運の要素を排除した技術介入度の高い麻雀だとする考えですね。

「一発裏無しが競技麻雀である」

確かに運の要素を削れば競技に近付くのかなとも思うのですが、そもそも麻雀は運の要素をゼロにすることはできないです。配牌からして運ですから。というか一発裏を無くすなら表ドラも無くした方がいいと思いますが、表ドラを無くせという声はあんまり聞かないのはなぜなのか。表ドラを配牌で持ってるか持ってないかも運だと思うのですが。

なんにしろ一発裏無しを競技麻雀の定義にすると既存のプロ団体の主要リーグ戦が競技麻雀じゃなくなってしまうので、それは無さそうです。


あとセット麻雀。セットも回数が決まってなかったり談笑してやるようなことがほとんどだと思うので競技麻雀にはなかなかならないのかなと思います。その延長線上としての研究会リーグ戦とかなら少人数でも競技っぽいですけど。

あと賭け麻雀。なんか偏見というか分からないですけど、賭けたら競技じゃないと思ってしまいます。数字をどう受け取るかが競技麻雀の誇りであると「ミリオンシャンテンさだめだ」の極限堂も言ってますし。数字を残すため技術を競うことが目的だと思うので、その先に博打的な要素はあってほしくないかなと思います。


言葉として「競技麻雀フリー」というのは逆に私は良いと思ってます。上で書いたことと矛盾した言葉の組み合わせではあるんですが、やっぱり①と②よりも③の方が大事と思ってるので。さすがに競技麻雀フリーを謳っているところにゴリゴリのエンジョイ勢はいらっしゃらないと思いますし。
あと現実問題プロになっていない方にとって、プロと同じような形式で、ルールで打てる環境ってとても少なく貴重です。それを工夫して体験してもらおうとする麻雀店の取り組みは普及の意味でとても素晴らしいことです。


以上を踏まえ分類すると


【競技麻雀】
プロ対局(Mリーグも含む)
プロアマ大会
プロの私設リーグ
前もって競技を謳う大会やフリー
クローズドなアマチュアの私設リーグ戦
競技麻雀を打つと全員が同意し、回数を決めたセット

【競技麻雀ではない】
普通のフリー(オンレ、ノーレ問わず)
不特定多数と打つ麻雀全般
規定回数無しの麻雀全般
オープンな普通の大会
オープンなアマチュアの私設リーグ戦
普通のセット


こうなります。もちろん私見が多く含まれています。

競技麻雀の捉え方はそれぞれが持っていていいと思います。明確な答えは出ないし、それほどこだわることでもないと思います。

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

前回までのあらすじ
シャミを駆使して場を支配する山中の毒牙がメンバー五十嵐を襲う・・・

「ロン」

 345(赤)m45(赤)6888p6667s ドラ8p 

「18000の2枚」

ロンの声を発したのは山中。源平の仕掛けに意識を向けさせその現物の5sで五十嵐を討ち取る。

「ちょっとそれは無いんじゃないの?」
すかさず源平が突っ込むが山中は「ん?」みたいな顔をしてとぼけています。 
私は「山中さん、それシャミになっちゃうからテンパってる時はしゃべらないでもらっていいですか?」と注意しますが「あ~ごめんねえ~」程度で全く響いてる感じがしませんでした。
山中はその半荘でラス半を入れてとっとと帰っていきましたが、心の点棒すらゴッソリ持っていかれた五十嵐がその後源平とメンバー小川にきっちり仕上げられたことは言うまでもありません。


小川「五十嵐はさ~、そういうシャミに引っかかりそうだもんな~(笑)」
 五十嵐「いやさすがにあんなにヤバいとは思わなかった、次どうしたらいい?」
小川「だいたいテンパイ近くなるとしゃべり出すからそしたら警戒すればいいじゃん」
五十嵐「まじやり返したいわー」
私「シャミり返すのはダメだから。麻雀で勝ってね」
五十嵐「わかってますよ。あと気になったんですけど山中さんってスネ毛全然生えてないけど俺らも歳とったら無くなるのかな?」
私「山中さんいつもズボン履いててスネ毛見たことないけどな、山中さんのスネ毛いつ見たのお前」
五十嵐「山中さんいつもポロシャツ着てるじゃないですか。全然生えてないなって同卓した時思って」
私「ウデ毛だろそれ、まあ生えてないけどウデ毛」
五十嵐「あ、それでいいの?」
私「なにが」
五十嵐「体毛は全部スネ毛って言うのかと思ってました」
私「スネって膝の下のココのこと言うんだぞ、お前マジかよ」
小川「アホだこいつwwww」
私「今まで誰も教えてくれなかったのが怖いわ、友達いた?」

カウンターの中はいつもそんな会話ばかり。メンバー同士の煽り合い、愚痴、どこの雀荘も同じようなものでしょう。ただ、五十嵐は本当にアホでした、スネ毛のくだりはもちろん実話です。

山中の登場以降、夜番ではよく山中と対戦していたので傾向を少しずつ掴んでいったというのもあり、そんなにひどくは負けませんでしたが、お客さんは辛かったと思います。目に付くところは注意していましたが、かなり微妙なラインを突いてくるシャミで目が届きづらいことも多かった。 

シャミはしゃべりだけではなく、目線にまで至ります。3・6m待ちの時、4sとか他の色が河に放たれると露骨に手牌に目線を落とすなど。挙動を見る余裕のある中級者が逆に初心者よりも引っ掛けられてる印象で、同卓拒否も増えていました。


結局山中はその後出入り禁止になります。出入り禁止のしかたってとても難しくてその後通報されたりしないように、相手を立てながら出禁にするということが重要ですが、その話はまた今度。

シャミにしてもなんにしても、周りを気遣えずに出入り禁止にまでなると自分の世界が小さくなっていっていくと思うのです。こないだのネット麻雀の大会で不正をしたプレイヤーもそう。SNSのアカウント、ネット麻雀のアカウントのみならず、今まで得た友人や信用まで失うことになります。

みなさんは広く豊かな世界と、狭く貧しい世界どちらがお好みでしょうか。
モーションのシャミはいろいろあります。挙げたらキリが無いです。その原因はけっこう経験不足、実力不足というところから来ていて、当人もシャミろうとしてシャミってるわけではないとは思います。
・無意味な長考
・不用意な発言
・不用意なモーション
これらが同卓者にどのような印象を与えてしまうかを想像する力が必要で、こういう想像力は普通の生活でも大切です。

いずれにせよ紛らわしいモーションが麻雀の局面や同卓者の思考を歪めてしまうことはよくありません。

というのは今だから思うことで、昔は「そもそも信用してないんだからなんとも思わんし、釣り出される方が悪い」とさえ思っていました。しかし私自身自分から仕掛けたことはありません。




ここからは10数年前に再びさかのぼり、前回の続きをお話します。

シャミ使いの新星「山中」と常連客「源平」の対立ですが、その前に源平の情報を少しだけ。

源平は50~60代のおじさんです。超ポーカーフェイスでシャミまがいのことはやったことないジェントルマン。しかし潔癖すぎるがゆえに他の客のマナーを注意したり、メンバーのアガリや鳴きに苦言を呈したりと、けっこう口うるさいタイプでした。麻雀は手堅く、メンバーの間では「安定感といえば源平」と囁かれていました。
「南家は親を牽制する役割、北家は親に絞る役割」
という心構えをよくメンバーに説いてましたがその頃の我々は「は?」って感じでした。
「じゃあ源平さん、西家は?」
「西家は好きに打っていい」
「西家はフリーダムなんかーい(笑)」
みたいなやり取りしたのを憶えています。しかし今考えるとけっこう大事なこと言ってたようです。



その日は部下の五十嵐が卓に着いていました。同卓につい最近新規で来た山中と、常連客2人が座っています。

私は山中の麻雀をよく知らなかったので山中と五十嵐の手牌が見える位置で少し見ていました。五十嵐の麻雀は門前でストレートに進めるタイプで、押しも強い。この半荘は好調です。ここで親番を迎えた山中が9巡目に動きます。ドラは9p

「えーい!親のリーチだ~」

23456m33789p5(赤)67s

山中は2巡目に1mを切っている。・・・フリテンじゃないか。

五十嵐の手も両面2つのイーシャンテンになるが上家の山中の捨牌を見やり
「親リーかぁ」
押しが強い五十嵐にしてはあっさり現物を抜いてオリた。

(なるほどねえ・・・グレーゾーンを巧みに突くもんだ)

山中はフリテンリーチゆえに他家に向かってきてほしくなかったのでしょう。「振り込んだら1.5倍の親のリーチだぞ」というニュアンスを振り込みようのないフリテンリーチに乗せたということです。

「お、ツモった~」

一人旅の結果、4000オール1枚

ここからの一気攻勢で山中が3人を押し込み始めたところで店のエレベーターが開きます。
源平は店に入ってくるなり怪訝そうな顔をしてカウンターの私に小声で話しかけてきます。
「なに、あの卓しか入れないの?」
すでに間の悪さを感じている様子。五十嵐の席にご案内予定だと伝えると

「あのオヤジの喋りが鬱陶しいんだよねー」

源平の言う通り、なんか雑談みたいのをずっと五十嵐に振っていて集中力を削いでいる。五十嵐の打牌スピードも落ちている。

さすがの源平も自分より年長者の山中に注意はできないようで私にいろいろ愚痴っているわけですが、ここは戦場。勝ってくれとしか言いようがありません。

五十嵐の下家の常連客「中野」がラス半を入れて結局五十嵐はそのままで、その下家に源平が座ることになりました。五十嵐も山中に対して少しアツくなっていた感じだったので「代わるか?飯まだだろ?」と促すも「いえ、大丈夫です」と続行の意思を見せたので、私は五十嵐と源平の間に陣取り行方を見守ります。

気分屋の中野と交代した源平の堅い打ち回しにより場が少しずつ落ち着き、東場はたいした移動も無く南場に入りました。この静かな場からスルッと抜け出すのが源平の勝ちパターンです。
南1局ドラは8p、山中の親番で源平は自風の西と1pをポンして河にはマンズとソウズの真ん中をバラバラ切る、いかにもピンズ模様。ピンズはまだ切られていなくもう1枚くらいは押せるかと考える8巡目。五十嵐の手が止まります。

345566m4556p4445s

いつもの五十嵐なら5pですが、源平の仕掛けを見ながらピンズの部分を触って少考している。


源平は6778p發發中  1pポン  西ポン

今ならまだチーで済む。というか五十嵐の真っ直ぐ来る性質を知っているからこその源平の仕掛けなのかもしれません。


すると山中が一言

「いや~、対面怖いねえ~」

なんとなく五十嵐は相槌を打ち、ふうっとひと息ついて源平が3巡目に切っている5sを打ち出します。最高形の三色同順を捨てて少し弱気な気もしますがピンズで2メンツを作る方針です。

これは源平の手を進めさせない我慢の好手です。





「ロン」


345(赤)m45(赤)6888p6667s



「18000の2枚」




次回へ続く