
またまた暇だったので書こうと思います。
主人公が誰なのかもはやわからなくなってくる。
不思議な花 4
「・・ふぅ、ここなら絶対バレない・・!」
綾那が隠れた『絶好の隠れ場所』というのは・・・・トイレだった。
トイレはもちろん男子・女子で分かれている。男子が女子トイレにまで入ってこれる事はまずないだろう。そう考えればトイレはある意味最強の(男子に追われてるとき限定の)隠れ場所となった。
もうあの2人もとっくにクラスに戻ったころだろうか。
でも休み時間中に戻ったら再び絡まれそうだ。授業開始のチャイムが鳴ったと同時に急いで教室に向かう作戦にすることにした。
でもまだ鳴らない。トイレじゃ時間もわからない。綾那は、もどかしさを覚えた。
最悪な事にトイレは古い方だ。この学校には幽霊が出るという噂は一切ないが、古いトイレというのはあまりいい気分ではない。おまけに異臭ばかりする。
「あぁぁ、早く出たい・・」
幸いにもトイレには全然誰も来なかったので、怪しまれずには済んだ。
綾那はふと、窓の方に目を向けた。窓は開いている。外の空気が、このトイレの中の空気を浄化してくれてるように思えた。
綾那は何気なく、窓の外を見てみた。空には少し雲がある。よく晴れている。
そして、下を見てみた。
「・・・?」
綾那は不思議に思った。
明らかに周りに咲いている花より雰囲気が違うその花は、綾那の心をとらえて離さなかった。
「何?この花・・・変な感じがする」
窓は綾那から見ると少し高い位置にあったが、抜群の運動神経を利用して、なんとか窓を乗り越えて、外に出た。
そして、花を見つけるとしゃがんだ。さっきよりもよく花が見れる。
花弁は5枚ある。でもおかしなことに、その花弁一つ一つの色が全て違うのだ。
「なにこれ・・花びらの色がピンクに水色にオレンジに黄色に紫・・?だいぶカラフルな花ね・・こんなの見たことない。記念に持って帰ろうかな。それに・・・この花をみて少しでも流奈が元気を出してくれればいいんだけど・・」
綾那は慎重に、慎重に、その花を抜いた。
「あっ、でもどこに置いておこう・・」
綾那は仕方なく、放課後また取りに来ることにした。
そこから、事態は動き始めたようだ。
もうそろそろチャイムも鳴るはず、と綾那は少しゆっくりめに教室へと向かった。
でも、おかしいのだ。
いつも昼休みはほとんどの人がろうかにでて他のクラスの人としゃべったり、男子たちが騒いだり、賑やかなはずだ。
それなのに・・
おもしろいくらい、誰の話し声も聞こえないのだ。
それどころか、全ての教室がドアを閉めている。そのせいで中で何が行われているのか全くわからない。まさかクラス全員が揃いも揃って読書したり勉強したり・・そんなのありえない。
まさか、もうとっくのとうにチャイムは鳴ってて、どこのクラスでも授業が始められているとか・・!
綾那は、急いで教室へ向かった。
もう、叱られてもいい。叱られることは覚悟の上で、綾那は教室のスライド型のドアのへこんでいる型の取っ手に手をかけた。そして・・勢いよく引いた。
だが・・・ドアはビクともしなかった。
「・・・・は?」
綾那は後ろのドアだし、鍵がたまたま掛けられちゃってることもありえると思い、前のドアを開ける事にした。
でも前のドアも同様・・・ビクともしなかった。
「なっ・・・!なんでよっ!?なんで開かないのっ!?ねぇ!!」
綾那は前のドアをドンドンと叩きながら叫んだ。これならさすがに中にいる先生やクラスメイトも気づいてくれるはず・・
でも、おかしなことに・・・ドンドンと叩いてるはずなのに、ドンドンという音がまるで聞こえてこないのだ。
「嘘でしょ・・!?なんなのこれ!!」
綾那は力の限りドアを叩いたり蹴ったり叫んだりした。
でも、何も反応がない。
綾那は疲れて、教室の外の壁にもたれかかって座った。
悪夢の始まり。
続く
