
月日は経つのが早いもので・・最後の投稿日6月16日から今日でちょうど4ヶ月が経ちました。
今日、なんとな~く小説「不思議な花」の続きを書きたいな~、と思ったのです。
神様が「いい加減ほったらかしにしてないで早く続きを書け」と催促しているんでしょうか。
怒ってなければいいんですけど・・

さて、主人公は流奈なのにも関わらず綾那が主人公みたいな感じになってます。
某バスケ漫画か、みたいなツッコミはおやめください。
それでは始まります。
不思議な花 5
綾那はどうすることもできず、ただ自分のクラス 1-4のドアに背を向けてへたりこんでいるしかなかった。
「はぁ・・なんなのよこれ・・」
綾那は何度目か知れないため息をついた。
何の物音もしない。
諦めて眠ってしまおうか。
そのほうがいいかもしれない。
綾那は一刻も早くこの悪夢のような状況から逃れたかった。
綾那はゆっくりと瞼を閉じようとした――その時だった。
「そこのかわいい娘さん、どうか目を閉じないで。」
誰かの声が聞こえて、綾那は閉じかけた目を開け、その声の主を探した。
目の前にすらりとした綺麗な、華奢な白くて細い足が見えた。
見上げると、少し茶髪の混じった黒髪をツインテールにした女の子がいた。
今、綾那に声をかけてきたのはこの女の子と思って間違いない。
そのツインテールの女の子は、綾那に微笑みかけた。
その時、言い知れぬ不安が綾那を襲った。
その微笑みは、綾那が苦手だった――
・・・・実歌の微笑みにそっくりだった。
微笑みの裏に見えぬ何かがあるような気がして、綾那はゾッとした。
綾那の中で、天使と悪魔のぶつかりあうような音が聞こえた気がした。
女の子は小さな口をそっと開いた。
「・・不思議な花を抜いたのはあなた?」
「えっ・・?」
綾那は不思議に思い、目の前の女の子を見つめた。
不思議な花――見つけた者と周りの者を幸せにする力のある花。
まさか・・、あれが、噂の・・!?
綾那はドキドキして、何も言えなかった。まさか・・自分が、あの「不思議な花」を見つけたというのか。
しばらくすると女の子が口を開いた。
「・・・そんなに嬉しい?」
どこか怒ったような口調に、綾那は少したじろいだ。
表情からもさっきまでの妖精のような笑みは消え、僅かに眉間にしわが寄っているのが見えた。
なんで怒っているのかわからず、綾那は不安に思いながらもじっと見つめた。
そして、恐る恐る言った。
「あなたもあの花、狙ってたの?」
そう言うと、女の子はしばらくきょとんとした後、プッと吹き出した。
「なっ、何がおかしいの?あなたが怒ってるのは、私に不思議な花を先に採られちゃったから、じゃないの?」
綾那がそう言うと、女の子は遂に堪えきれなくなったのか、声をあげて笑いはじめた。
綾那は段々、腹が立ってきた。この子、私をおちょくってるのか。
女の子は落ち着くと、静かに言い放った。
「――不思議な花は、3つが揃って、初めて不思議な花と呼ばれるの」
3つ揃って・・?
あれが「不思議な花」じゃないのか?
綾那の中に次々と疑問符が浮かび上がってきた。
女の子は静かに話し始めた。
「――不思議な花は、「不」の花と、「思」の花、そして「議」の花が揃って初めて「不思議な花」となるのよ。そして、3つ揃えた者と、周りの者を幸せにする力を発動する。その時になって初めて、よ。つまり、あなたはあと2つ、揃えなければいけない。ちなみに今あなたが持っているのは・・」
女の子は着ていたカーディガンのポケットの中から一輪の、花弁5枚がそれぞれ違う色をしている花を取り出した。それは、さっき綾那が一度手に取った、あの花に違いなかった。あとで取りに来ようと思って、抜いたままそこに横たわらせておいたのだった。
「それは・・!なんであなたが?」
綾那が焦ったように聞くと、女の子は静かに答えた。
「――――それは、私がこの花の管理人であり、「不」「思」「議」のいずれかの花を手に取ることで発動するデスゲームの審判だからよ」
続く
