食堂のおばちゃん
山口 恵以子
2021/06/22
★ひとことまとめ★
おもわず作りたくなるレシピがたくさん
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
焼き魚、チキン南蛮、トンカツ、コロッケ、おでん、オムライス、ポテトサラダ、中華風冷や奴…。佃にある「はじめ食堂」は、昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねており、姑の一子と嫁の二三が、仲良く店を切り盛りしている。心と身体と財布に優しい「はじめ食堂」でお腹一杯になれば、明日の元気がわいてくる。テレビ・雑誌などの各メディアで話題となり、続々重版した、元・食堂のおばちゃんが描く、人情食堂小説(著者によるレシピ付き)。
【感想】
先日久しぶりにマッサージに行きました~
気持ちいいどころか、痛すぎて思わずコリが殺されているイメージが頭に浮かぶほどだったのですが、終わった後は肩の位置が左右揃っていて驚きました
職業柄PC持って外回りするんですが、リュックは見栄えがちょっと…と思いここ数カ月トートバッグに変えていたのですが、だめですね。。。片方の肩にバッグの重さ(3~4kgくらい、ダンベルかよ)がかかり続けたことにより肩に痛みや、左右差などが出てしまいました。。。
今はリュックに変更し、片方だけに加重しないように気を付けています
全身のマッサージだったのですが、驚いたのが終わった後にあばらが浮き出たこと!
もともと痩せてた時はあばらが浮き出ていた(痩せすぎというより骨格的に)のですが、去年の緊急事態宣言以降自堕落な生活を送ったことにより7kg以上太り、あばらが消え失せていました
それが、マッサージしてもらったことで復活!!ウエストのくびれも戻りました!!
一時的なものではあると思いますが、たった1~2時間でこんなに効果が出るとは思わなかったので驚きです。
基本運動もせず同じ姿勢でいることが多いので、むくみとかリンパとか溜まってたんでしょうか。。
定期的に通おうと思いました
さて、本題です
婚活食堂が良かったので、食堂のおばちゃんシリーズも読むことにしました
嫁の二三は、姑の一子とともに二人三脚ではじめ食堂を切り盛りしている。
遡ること30年前。元は一子の夫・孝蔵が本格的な洋食店として営んでいた店だが、孝蔵が心筋梗塞で急死。
一子と息子・高は家庭の味の食堂に方針転換して、二人で切り盛りしていた。
当時バイヤーとして活躍していた二三は、ほぼ毎日はじめ食堂に夕飯を食べに来ていた。
母親を幼い頃に亡くし、父の再婚後自分には帰る家がないと感じていた二三にとって、はじめ食堂は帰れる家のような存在だった。
そして、妙な成り行きで高と結婚。
結婚後もバイヤーを続け出世階段を上り続けた二三だったが、10年前、高も孝蔵と同じく心筋梗塞で急死してしまった。
店を閉めようと言う一子に、デパートを辞めてはじめ食堂を手伝うと二三は伝えた。
帰る家がない自分にとっての、帰れる家、自分の家族。周囲からも長年愛されてきた店を守っていくために……。
一般的には嫁と姑は上手くいかない物と思われがちですが、二三と一子はまるで本当の母娘のようにお互いを気遣い合う関係です。
先日読んだ柚木麻子さんの「デートクレンジング」も同じく嫁姑で喫茶店を営むお話だったので、読んでいる最中思い出しました。
お店に来るお客さんとの日常のやり取り、ちょっとしたご近所のトラブル、はじめ食堂の3度目の存続の危機などが、二三の目線で描かれています。
食堂で出てくるたくさんのお料理は、とてもわかりやすく美味しく表現されているので、読んでいるだけで容易にお料理のイメージができますし、ホカホカと湯気が出ているところをお客さんがおいしそうに食べている…という絵が浮かんできます
山口さんの作品はお料理のレシピが巻末に載っているので、今回もレシピを参考にして”春巻”を作ろうと思っています
どうしてこんなにおいしいお料理を詳しく書くことができるんだろうと思い、山口さんの経歴を調べてみたのですが、社員食堂で働いたことがあるからなんですね
「2002年、44歳のときに丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務(役職は調理主任[6])。」(Wikipediaより)
だから、詳しくリアルにお料理の表現ができるんだな~と納得しました
柚木麻子さんも料理系が多いですが、彼女も大学卒業後は洋菓子メーカーに就職していたそうです。
山口さんも柚木さんも、その時の体験や経験を活かしているからこそ今の小説があるんですねぇ…
食堂のおばちゃんシリーズは現在8作目まで出ているので、引き続き読んでいこうと思いました
(婚活食堂は4冊目まで)