26冊目:大人の語彙力が使える順できちんと身につく本 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

大人の語彙力が使える順できちんと身につく本

吉田裕子

2020/07/18

 

 

 

 

★ひとことまとめ★

普段使える語彙が増えますキラキラ

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

「今日は私におごらせてください」「お見それしました」
→目上の人に使うと失礼なのはなぜ?
「すみません」「申し開きもできません」
→反省の気持ちがより伝わるのは?
「私淑する」「薫陶を受ける」
→直接指導を受けた相手を言うのは?

大人として身につけておきたい教養のひとつ、「語彙力」。
“語彙力のある人"や、“話していて知性を感じる人"は、適切な文脈で豊富な言葉を使いこなします。
語源やニュアンスといった言葉の背景を理解したうえで、年齢や立場にあわせて、言葉を磨いているのです。

そこで本書では、言葉の意味だけでなく、「使用シーン」「成り立ち」「強さ、重み」
「ニュアンス」といった基本知識に加え、知性あふれる言葉を日常で使いこなすための解説をつけました。
言葉の引き出しが少なくて、思っていることが伝わらない…
幼い言葉を使っているせいで、バカっぽく見られている?

そんな思いが少しでもよぎったら、是非、本書を読んでみてください。
普段の会話はもちろん、仕事でのやりとり、メールや手紙、お詫びするときなど、あらゆる場面で使える厳選200語が身につきます。

第1章 仕事がなめらかに進む挨拶の定番表現
おそれいります/心待ちにする/ひとかたならぬ/心ばかりの/肝煎り……etc

第2章 さりげなく人を立てる表現
あやかる/板につく/心づくし/珠玉/お株を奪う/慧眼……etc

第3章 反省を真摯に伝える表現
面目ない/申し開きのできない/気を揉ませる/忸怩たる思い……etc

第4章 文書・メールでよく使われる表現
ご自愛ください/万障お繰り合わせのうえ/笑覧/腐心/寛恕……etc

第5章 伝統をふまえた日本ならではの表現
土壇場/しのぎを削る/正念場/二の句が継げない/糊口をしのぐ……etc

第6章 言いにくいことを穏やかに伝える表現
あいにく/手前味噌/おこがましい/老婆心/お戯れ/膠着状態……etc

第7章 大人なら知っておきたい表現
本来の意味から変化した言葉:こだわる/破天荒/潮時/確信犯……etc
目上の人には使えない言葉:上手/そつがない/お見それしました……etc
間違われやすい言葉:敷居が高い/世間ずれ/役不足/奥さん……etc
ビジネスシーンで見聞きするカタカナ用語:ニッチ/サマリー/マイルストーン…etc
あらたまった場で使われるかたい表現:忖度/不退転/顛末/多寡/誤謬……etc

 
 
【感想】
先日誕生日を迎えました~誕生日ケーキ
会社のおじさま達やお友達、彼氏にお祝いしてもらいましたうさぎクッキー
食べ物ばっかりねこクッキー
20代最後のごはんはつけ麺で、30代初めてのごはんもつけ麺でした笑い泣きあせるデブ活。。。
脂質糖質高めな物を食べて食べて…していたので、ちゃんと栄養を考えたごはんにしないと…
 
 
 
ということで、もう30代に突入しましたので、お客様とお話するときなどにもう少し大人な言葉遣いができるようになりたいな~と思い、普段使えるような語彙力を増やすために読みました晴れ
なるほどと思ったことや、普段使えそうと思った言葉や、知らなかった言葉を書いていきます本
 
 
「言葉やその意味を、表面的に覚えるだけでは足りない」ということ。言葉の本質をおさえたうえで、自分のものとして柔軟に使いこなせるようになってはじめて、真に「語彙力を培った」ということができます。(P6)
 
・新しい知識をひけらかしたくて、すぐに引用するおじさん…あなたのまわりにいませんか。語彙習得も、そうした知識自慢に陥りかねません。(中略)言葉は使いどころが肝要です。学んだものを闇雲に披露すればいいわけではありません。状況や、相手と自分の年齢、立場などをふまえ、適切な言葉を選ぶことが必要です。(P6-7)
 
・身につけたいのは、日常のさりげない言葉に知性を感じさせるような、大人の語彙力です。それには、使用語彙を増やすこと、つまり、本当にわかっている言葉を増やすことが欠かせません。
本当にわかっている、とは少し抽象的な言い方ですが、別の言い方をすれば、手ごたえをもって理解しているということです。言葉の語源、由来、ニュアンスなどを理解し、どのような状況で使うのが妥当なのかを実感し、適切な文脈で使うことができる状態をいいます。(P8)
 
・婉曲的な表現のほうが上品に聞こえます。それは夏に「暑いですね」よりも、「蒸しますね」と言うほうが涼しげに聞こえる(P23)
 
・「心ばかりの」(P30)
せっかく「素敵なお土産」と言ってくれたのに、「つまらないものです」と返すと、相手の発言を否定するようにも聞こえてしまう。また、実際には心を込めてお土産を買うことも多いはず。それを「つまらない」と表現するのは、少し卑屈にも感じられる。そこでオススメしたいのが次の表現。
「いえいえ、心ばかりの品です」
「心ばかりの」は、「ちょっと心の一部を表しただけで、物自体は大したものではありません」という意味の言葉。
 
「はなむけ」(P36)
門出を祝い、贈り物をしたり宴席を設けたりすること。花向けは間違い。漢字で表記する場合、「餞」あるいは「鼻向け」と書くのが正解。
元は「馬の鼻向け」といい、旅立つ人の道中の無事を願う、おまじないのことを指しました。馬の鼻を目的地の方角に向けることで、安全に目的地まで到着することを願った。
 
「肝煎り」(P38)
あれこれ世話をすること。「肝」はかつて胆嚢を意味する「胆」と同様に用いられ、単なる内蔵の一つではなく、心、人格の中心となるものだと考えられていた。
その「肝」を「煎る」、「煎る」は火にかけるという意味なので、心を焦がしてしまうほど、あれこれ気を使い、神経をする減らしながら世話を焼く様子を表している。
本来人と人の間を取り持ち仲介役として心を砕くことを言ったが、現代では、手間暇を惜しまずに熱心に世話をする様子から、その人にとって一押しの、重要なものであるという意味で使われることが多い。
 
・「相成りました」(P44)
「なる」をあらたまった、丁寧な言い方。やわらかさ、あいまいさを好む日本人は「こうしました」と言うべきところも「こうなりました」という傾向にある。
「相」にとくに意味はなく、クッション言葉として使われている。
 
「お運びくださいました」(P49)
わざわざその場に来ること。「足を運ぶ」の目的語「足を」が落ちて自動詞化した言葉。
「足を運ぶ」を丁寧にしようとして「お足を運ぶ」に言い換えるのはNG。「お足」はお金の言い換え語。
 
「つつがない」(P50)
病気・災難などがないこと。病気にかかるなどの災難のことを古来「恙(つつが)」という。ツツガムシの名前もこれが語源。恙がないこと。
 
・「圧巻」(P58)
全体の中で最も優れた部分。昔の中国の試験で行われていた官吏登用試験の「科挙」が由来の言葉。
最も優れた「巻」(=答案)を、他を「圧」するように一番上に載せた習慣から。
 
「奥ゆかしい」(P61)
深みを感じさせて、素敵な様子。古語で「ゆかし」とは、近くに行き、詳しく様子を確かめたい気持ちをいった。
「おくゆかしい」というのは、「奥」を「ゆかし」いので、表面に見えていない深みに魅力がありそうな感じがして、もっと知りたいと興味を惹かれる様子を言う。
 
「板につく」(P63)
経験を積み、動作や態度がなじんでいること。役者が経験を積んでくると、舞台(=板)に調和するように感じられることがある。それを一般化し、長年の経験の結果、職業や地位に似合うふるまいができるようになることを言う。
 
「金字塔」(P71)
偉大な功績。「金字塔」はエジプトのピラミッドを日本語で表現するために作られた言葉。「金」という漢字がピラミッドに似ているところから名付けられた。
 
・「お株を奪う」(P76)
他人の得意なことをよりうまくやってのけること。「株」は歴史用語で、江戸時代の商工業者の同業組合「株仲間」から来ている。当時は、その組合の参加権「株」を世襲・買収で獲得することで、圧倒的に有利に仕事ができた。そこから「(お)株」が得なこと、優れている評判を指すようになった。
ある人が「お株」とするものに関し、別の人がより素晴らしい腕前を披露してポジションを奪うこと。
 
・「私淑する」(P78)
個人的にある人を尊敬し、著書などを通じて学ぶこと。元は漢文の言葉で『孟子』という古典に「私(ひそ)かに」「淑(よし)とする」という言葉が出てくる。
 
15歳-志学 30歳-而立 40歳-不惑 50歳-知名 60歳-耳順 70歳-従心(P88)
15歳のときに学問を志した孔子は、30歳でその道で独り立ちし、40歳になって進む道に迷いがなくなった。50歳には自分の天命を悟り、60歳で人からの忠告を素直に聞けるようになり、70歳には自分の心の思うままにふるまえば、それが適切である状態になった。
 
・男子の20歳のことを弱冠という。『礼記』という中国の典礼を記した書物に、「弱」といわれる20歳ときに元服し、「冠」をかぶると記されているから。(P88)
 
「しがらみ」(P97)
まとわりつき、妨げになるもの。「しがらみ」は漢字で「柵」と書く。川の中に杭を打ち、竹や木の枝などを横向きにからみつかせ、川の水流をさえぎるもの。そこから意味が広がり、物事をせき止めるもの、何かしたいことがあるときの妨げになるものをいうようになった。
 
「忸怩たる思い」(P102)
深く恥じ入ること。「忸」「怩」はどちらも「恥ずかしくて顔を赤くする」という意味の字。
 
「万障お繰り合わせのうえ」(P118)
参加できるよう、都合をつけること。「万障」とは万の障り。「障り」は差し障り、障害のことなので、「参加するにあたって差し障りとなるあらゆる事情」という意味。内容としては「どんなことがあっても、必ず都合をつけて参加せよ」ということで、かなり強めに要求していることになる。
誘われた側が「必ず参加します」ということを伝えるときによく使われるのは、「万難を排してまいります」という言い方。
 
「上梓」(P128)
書物を出版すること。昔、印刷のために文字や絵を彫りつける版木に梓の木を用いていたことから生まれた言葉。
 
「土壇場」(P134)
切羽詰まった、最後の場面。土を盛って壇を築いた場所というのが原義だが、江戸時代になるとそうした壇において斬首刑を執行するようになり、「土壇場」は「斬首刑の刑場」を意味する言葉に変わった。
いよいよ首をきられる瀬戸際、追い詰められたギリギリのときをいうようになった。
 
・「手塩にかける」(P136)
自分自身の手で育てること。「手塩」とは好きな量を使えるように、各人の食膳に置かれた塩のこと。手塩は、他の人は触らず、自分自身の手で使うことから、人に任せず、自分の手で育てることをいうようになった。
 
「独擅場(どくせんじょう)・独壇場(どくだんじょう)」(P138)
思いのままにできる場。「独擅場」をみて「どくだんじょう」と読んでいないか気を付ける。「擅」は「独り占めにする」「独りで自由に処理する」という意味の字。「独り舞台」という意味合いと漢字の類似から「独壇場」と誤読したり、誤記するようになった。
 
「お隠れになる」(P140)
死ぬことの婉曲表現。日本には忌み言葉という考え方があり、縁起の悪いことを口にすると、実際によくないことが起きるのではないかと心配する。今でも「この世を去る」「はかなくなる」「不幸がある」「逝く」などやや婉曲的な表現が使われている。
皇族のご逝去に関しては、律令制以来の伝統を踏まえ、特別な表現を用いたほうがよいとされている。
天皇陛下・皇后陛下なら「崩御」、皇太子殿下なら「薨御」、親王殿下なら「薨去」。
 
「正念場」(P142)
最も肝心なところ。歌舞伎や浄瑠璃ではその芝居の最も重要な部分、芯となる心を「性根」と呼び、「役の性根をきちんととらえる」というように使う。その性根をしっかり見せる山場を「性根場」と言ったのが転じて「正念場」になったとみられる。
 
「あいにく」(P150)
具合の悪いこと。間が悪いこと。元は「あや、にく(し)」。古語で「ああ、憎らしい!」という意味。
 
「手前味噌」(P152)
自慢すること。味噌を各家庭で手作りしていた時代、「自分の家で作った味噌こそ、他の家のものよりおいしい」と自慢することを「手前味噌」といった。
 
「不躾」(P156)
無作法であること。「躾」は中国から入ってきた漢字ではなく、日本で作られた和製漢字。裁縫で形を整えるために仮縫いすることを「しつけ縫い」と呼ぶが、その言葉を転用し、礼儀作法を教え、人としての基本を整えるという意味にしたのが、躾という語。
 
「おこがましい」(P160)
馬鹿げていること。生意気であること。古語で「おこ(をこ)」は馬鹿という意味。それを形容詞にしたのが「おこがましい」なので、もともとの意味は「馬鹿馬鹿しい」。
 
 
「独壇場」が誤記から始まったものだということには驚きました!あと、「土壇場」がそんな恐ろしい由来だということも知りませんでした滝汗
言葉の由来がわかると、誤用することもなくなると思うので、気になる言葉は由来を調べてみたいと思いますキラキラ