70冊目:ファーストラヴ | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

ファーストラヴ

島本理生

2019/11/12

 

★ひとことまとめ★

親が子に与える影響は計り知れない。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。
彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。
環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。
環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。
なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。
そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?
「家族」という名の迷宮を描く長編小説。

 

 

【感想】

前回からだいぶ日が空いてしまいました…休日出かけることも多く、仕事もそれなりに忙しかったので読書が全然できていませんでしたという言い訳、、真顔

今月&来月もディズニー行ったり、温泉旅行×2があったり、クリスマス忘年会なんやかんやで読書する時間少なくなりそうですが、あと10冊くらいは読みたいな~。。

 

全然話飛びますが、友達に進められて、世にも奇妙な物語’19秋の特別編の「恋の記憶止まらないで」を見たんですが、これは本当に怖かった…ゾッとした…見てない人は見てみてください…ドクロ

トリハダ見たことある人からすると「あ!!!」ってなると思います!

 

 

そろそろ本題に…本

だいぶ前に購入していたんですが、ずっと読まずにいたこの作品。

島本理生さんが苦手ということもあったんですが、映画化するということでようやく重い腰を上げて読み始めました…滝汗

 

 

アナウンサー志望の女子大生・聖山環菜は、キー局の面接直後に父親を刺殺し逮捕された。

逮捕された直後の彼女の言葉は「動機はそちらで見つけてください」。

彼女は美人すぎる殺人者として、マスコミでセンセーショナルに取り上げられた。

なぜ、彼女は父親を殺さなければいけなかったのか?

 

臨床心理士の真壁由紀は、臨床心理士の視点から聖山環菜の半生をまとめた本を出さないかという依頼を持ちかけられる。

偶然にも聖山環菜の国選弁護人となった、由紀の夫・真壁我門の弟で弁護士の庵野迦葉とともに、事件の真相、そして環菜の心に迫っていく…。

 

 

なんだろうな~自分が島本理生さんが苦手っていうのもあって、とても良い!っていう感想は抱けませんでした。(先入観もあると思う…)

ただ、ナラタージュや夏の裁断ほどがっかりはしなかったというか。

直木賞を受賞しただけあって、話の筋はしっかりしていた。

 

由紀は環菜の第一印象を「不自然に幼い」と感じているけれど、そのせいなのか作中でも環菜のことを、大学生ではなく中学生や高校生くらいなんじゃないか?と感じることが多かったんだよねえ…。

話し方とか…?本当にアナウンサー志望だったのかな?と思うようなぐずぐずした話し方というか…まあそれが殺人を犯したあとで混乱しているからと考えれば、こんなもんなのかな…とも思うけれど…。あまりにも歯切れが悪すぎるな~という印象を受けた。

だからこそ、裁判の際の覚醒環菜に余計違和感を感じたなあ〜。あれがきっと環菜の普段の感じなんだろうけれど。

 

あと、臨床心理士ってよくわからないんだけれど、心理カウンセラーのような感じなんでしょうか…?

由紀のあのカウンセリングというか、面会でのやり取りは、そんなに環菜の心を動かすものだったか?と感じてしまうんだよなあ…。

 

事件の真相についても、なんだかすっきりしない。足滑ったオチ…?

最終的に、環菜の母親も性的被害者だったのでは、虚言癖はもしや…という事実に至るけれど、これも腹落ちしない…。なんか全体的にぼんやりした印象なんだよなあ…。

私も親との関係でいろいろ問題があると思っているけれど、今の自分の環境のすべてを親のせい?親由来?にするのもなんか違うな~と思うんだよね。子供の頃の環境だったり、言われたこと、されたことが何歳になってもずっと心に残り続けるのはとてもわかるんだけど…

 

あとは、これはもう島本さんの作品はそういうものってイメージが私の中にあるんだけれど、ドロドロした恋愛とかなぜわざわざそちらに踏み入れていく…?ってかんじのダークサイドにずるずる引きずられていく感じ…。

島本さん自身なにか恋愛で沼にはまったことがあるの?ってくらい、闇を感じる…。みんな出てくる人は美男美女ばかりなのに、みんな何かしら精神的に病んでいるし…。

由紀と迦葉同士の過去も、なんかいまいちというか…。

もうここまで来ると島本さんが合わないんだと思うけれど…。

 

そして、作品を読んでいてずっと感じていたのは、由紀役北川景子の納得のいかなさ。じゃあ誰がいいんだっていうと難しいんだけれど、北川景子ではないのでは…という印象。

 

トータルで感想を述べると、島本理生さんの作品のなかではストーリーがまとまっていてすんなり読み進められたけれど、そのストーリーに共感だったり、腹落ちしたかというとしていない。

恋愛で何らかのコンプレックスでもあるのかな?と毎度思ってしまう。

ただ、直木賞も獲ったわけで、Amazonや感想サイトでも★5つけている人も多いので、多くの人は「とても良い」と感じたのかも知れないけれど…、やっぱり私は島本さんは苦手だなあと再認識したかな…。

というか、理解できないという気持ちが前面に立ってしまうのよね。。。理解しようとして読んでいないから、ある意味読むことを放棄してるのかもしれないけれど…。そんな気持ちで本を読んで、やはり理解できませんでした~って感想になるくらいなら、やっぱり今後は島本さんの作品は読まないほうがいいな~って再確認。