30冊目:そして、だれも… | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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そして、だれも…

星新一
2018/05/6読了
 
 
 

★ひとことまとめ★

さくっと読めます◎

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

 

【Amazon内容紹介】

新鮮なアイディア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの傑作。

 

【感想】

・マイ国家

こんなおかしな人に軟禁されたらどうしたらいいんだろうなあ。まじめな青年がただただ不憫でしょうがない。。踏み込んでしまったために、精神がおかしくなってしまった青年。。でも、実際こういう思想を持っている人はいそうだよなあと。というより、宗教みたいなものなのかな。

 

・そして、だれも…

夢オチだけれど、もし夢じゃなかったら気が狂いそう!それも、ただ夢を見させるだけではなく、目覚めたあとに、みんなで一致団結して仕事をしようと思わせるような内容。夢から覚めたときって、その夢が悪い夢であるほど、起きてから今の現実に感謝するというか、例えば誰かが死んでしまう夢なら、生きている現実に感謝するような、そんなことあるよね。

 

・なりそこない王子

王子不憫…ww でも、いろんな物語がたくさん出てきて、おもしろかった。物語のめでたしめでたしのあとって、気になるよね。王子はいろんな物語に関わって、最終的には子供相手に戦いごっこをするフック船長になる。波乱万丈な一生だよなあ。

 

・だまされ保険

詐欺師って頭いいよなあ。昔あったクロサギってドラマを思い出した。詐欺師をさらに詐欺するっていうお話。たしかに、詐欺師って自分が騙されたとしても、自分も犯罪犯しているわけだから警察には相談できないよね。それを逆手に取るという。

 

・コレクター

幽霊に好かれて化け猫にもまとわりつかれて、大変な青年だなあw こういう、バッド・エンドでも夢オチでもないお話結構好きかな!

 

・友情の盃

薬品会社の会長をしている老人。老い先短く、入院している。昔、入社してからのライバルであった男性にもらった、婚約祝の酒。ずっと飲まずに今日まで経ったが、とうとう老人はその酒を口にする。このお酒が本当にただのお酒だったのか、はたまたライバルであった男性が仕込んだ毒だったのか、最後までわからないお話だったけれど、できれば本当にただのお祝いのお酒だったらいいなあ。

 

・冬きたりなば

ようやく完成した宇宙船に乗って、スポンサーの商品を売りにいくエヌ博士たち。降り立った星はまもなく冬に入り住民は冬眠に入る。春になれば商品を買うことができるとのことなので、商品を先売りして代金を春にもらうことにしたけれど、その星に春が来るまではあと…… だめですね!新規のお客様には前金もらうとか、入金後の商品渡しにしないとww 営業の基本だよ…

 

・親善キッス

このお話ほんと好き!!皮肉!!相手が自分たちと同じような見た目だからといって、自分たちと同じ機能・作りとは限らないのだから、固定観念はあまり良くないことが、よくわかる話。 自分たちにとっての口にあたる部分は、その星の人たちにとっては。。。そんなところにキスしてたら、その星の人達から見ても、「この星のやつらはおかしいなことをする」と思われていただろう。

 

・事実

スクープを狙う新聞社に吸血鬼が来るも、みんな疑い深すぎて結局吸血鬼を帰してしまう。常識とか固定観念を優先しすぎるあまり、チャンスを逃してしまったわけだよね。とはいえ、私は吸血鬼ですと来られても、私だって信用できないけれど。。。

 

 

星新一はサクッと読めるしおもしろいからいいね。