99%の人が知らない数字に強くなる裏ワザ30
深沢真太郎
2017/03/30読了
・変化がテーマの問題では変化したところだけ見る(P7)
(例)前月の平均客単価5,300円 来店者3,200人
来店者に対する購入率3.0%
今月は来店者は2割減予想、平均客単価をキープしつつ、
購入率を1.5倍にしたら、今月の売上は前月の何%UPか?
→売上高=平均客単価×来店者数×購入率 は今月も前月も同じはずなので、
変化している0.8(2割減なので)×1.5(購入率)=1.2 となるので20%UPとわかる。
・千=0が3個
百万=0が6個
十億=0が9個
・電卓のM+(メモリープラス) 表示されてる数字をメモリーに足す
M-(メモリーマイナス) 表示されてる数字をメモリーから引く
RM/CM(リコールメモリー・クリアメモリー) 1度押すとメモリーの内容を表示、もう一度押すとクリア(0)にする。
CI/C(クリア) 1度押すと直近の入力を消去、2度おすと途中までの結果と入力を削除。
CA(クリアオール) すべて消去(メモリも) (P14)
150×3と110×5の合計は、
150×3(M+)→450→110×5(M+)→550→(RM/CM)→1000
・√○=2乗して○になる数を○の平方根という。(P18)
(例)この4年で売上が2倍にのびた。このペースが続くとしたら、1年後はいまの何%くらいUPなのか?
4年前を100として、今を200(2倍)にする
100×○×○×○×○=200
↑毎年の増加の%
100で割って
○×○×○×○=2
ということは、4乗して2になる数がわかればいい。
2を押して√を2回押す→1.189…
ざっくり19%となる。
・%は割り算で済ます。
50%OFFなら、○×0.5ではなく、○÷2のように。
○%の○が何倍にすれば100になるのか知っていれば
それで割ればいい。
50%=割る2
33.3%=割る3
25%=割る4
20%=割る5
16.7%=割る6
14.3%=割る7
12.5%=割る8
11.1%=割る9
10.0%=割る10
9.1%=割る11
8.3%=割る1.2→消費税は割る12すればだいたい分かる。
・効率が良いとは
効率=得られるモノ(数字)÷それに割く資源(数字)の数字がより大きいもののことをいう(P28)
・基本は割り算で済ます
(例)売上360,000 従業員数3 時間24 で、
1時間あたり1人でいくら売り上げているか求めるとき
3(人)×24(時)=72(時)
360,000(売)÷72(時)=5,000円をするより、
360,000÷3÷24をすれば、72で割るのと同じことになる。
・定量化する(P48)
Q.日本のメガネ人口は?ときかれたとき、多いかな…とかではなく、ざっくり数字にするためにはどうするか?
「日本」という大きい箱から、視点を変えて「今いる空間」で考えてみる。
たとえば30人いる部屋」で、メガネが9人なら、かけている人の割合は30%
年齢が上がるほど増えることも考慮すると40~50%くらいかな?というような感じ。
(実際は6000万人ほど)(およそ50%)ざっくりとでも良いから数字にする。
・ざっくり捉えたい数字は掛け算で作れる(P50)
(例)日本のメガネ市場は金額にしてどのくらいか?
メガネ人口は6000万人くらい
たとえば半分くらいが1年に1回買い換えるとする。
客単価はすごく高いの、安いのを平均して、1万円くらいと仮定する。
すると6000(万人)×50(%)×10000(円)=3,000億円
実際は4000億円くらいだが、このような流れでざっくりと数字を捉える
・グラフをつくるとき「数字→グラフ」ではなく、
「数字→数字→グラフ」にする。データから何を伝えたいのか考え、そのままグラフにするのではなく、
伝えたい事がそのまま伝わるようにデータを取捨選択したり、まとめたり工夫する(P58)
・説得するときは「相手のハッピー」を数字で正しく定義すべし。(P62)
(例)自分はA社に100個売りたい。でもA社は50個でいいという。
このときA社はこのビジネスでどういう状態になりたいのかを考える。
50個ほしいから発注するのではなく、○○な状態になりたいから発注しているわけ。
それは例えば、余ってしまって在庫になるのが嫌、とか、50個売れれば利益は十分だから、とか。
相手がなぜ50個でいいのかという理由を考え、じゃあ100個でその状態にするにはどうするかを考えていく。(値引きとか)
・「○○あたり」に変換するだけで、伝わり方は変わる。(P66)
1袋あたり、とか、1日あたり、とか。
・予測は「想定外」をなくすためにするもの(P71)
最高のシナリオ、最悪のシナリオ、現実的なシナリオ、この3つの予測を立てておく。そうすることで上振れや下振れを予測しておく。
・数字のマジックにだまされない「○%OFF」ではなく、金額で考える。
最大50%オフの店と30%の店があるとき、
50%オフの店の最高額商品が30,000円→値引率9,000円
30%オフの店の最高額商品が100,000円→30,000円
いくら値引きしてくれるのかで判断する(P84)
・顧客満足度No1なども、分母が何かをまず知ってから判断する。1/1なら100%になるし、まずは分母を知る(P89)
・実質割引率をつかむ
支払った価値÷実際に得た価値=割引率
(例)1000円の10%オフと、10%ポイント還元の場合
10%オフ 900÷1000=0.9 1-0.9=0.1(10%)
10%還元 1000÷1100(1000円の商品と、10%のポイント)=0.909… 1-0.91=0.9(9%)
上記より、10%オフの方がオトクである。(P96)
・小さい数字をお大きく、大きい数字を小さく見せたいときは
「単位」を変える(P111)
タウリン1000mg=1g
・数字を読むときは、「傾向と異物を見つける視点を持つ」(P119)
「増えてる、減ってる」の傾向と、「極端に増えた、極端に減った」「ここだけ増えた、ここだけ減った」の異物がつかめれば十分
・数字の「裏」を読むには3つのキーワードが重要(P128)
「定義は?」→先入観を排除する役割がある
「一方で」→別の視点に誘導する役割がある
「極端に考えると」→ものごとの本質に迫る役割がある
・数字に込められた「人の感情」まで読み取る(P141)
その数字がいつ、どんな場面で、どんな人が、その瞬間どんな感情だったのかも考える。
(例)交際人数のアンケートとか。
見栄をはって多めに答えたかもしれないし、軽く思われたくなくて少なく答えたかもしれない。
【感想】
単に書いてあるとおりに計算したり、日本のメガネ人口?わからない、だったのも、考えて計算を工夫したり、だいたいざっくりと予想したりすることで劇的に計算がしやすくなったり、割り出せたりできるとわかって、目からウロコだった。
仕事をするにしても、新聞を読むにしても、その数字のもつ背景を知ることは重要なことだと感じた。
追記;のちのちフェルミ推定の本も読み、より詳しくはなったがまだまだフェルミ推定を実用するレベルではないと感じた…。