みなさんこんにちは

今年101歳を迎える、日本を代表する大女流作家、佐藤愛子先生、

彼女の90歳の時に、執筆した175万部のミリオンセラー、

「九十歳。 何がめでたい」と、「九十八歳。 戦いやまず日は暮れず」をもとに、

大女優、草笛光子が佐藤愛子を演じた、笑いと涙の感動作です。

90歳で断筆宣言をした佐藤愛子(草笛光子)は、娘の響子(真矢ミキ)と、

孫娘の桃子と2世帯住宅に暮らしています。

響子の夫は、単身赴任で、家を留守にしていました。

愛子は執筆を辞めたため、人付き合いもなく、鬱々と毎日を過ごしていました。

そんな彼女に、ある出版社では何かエッセーを執筆してもらおうとの企画が、

持ち上がっていました。

出版社の中年編集者の吉川(きっかわ)(唐沢寿明)は、部下や同僚に対する言動が、パワハラもどきと、

問題で、部署の異動を命じられており、家では、妻(木村多江)には離婚を迫られ、

娘の、美憂にも疎まれていました。

新たな配属先では、編集長の倉田(宮野真守)の下、若き編集員、水野(片岡千之助)が、

佐藤愛子への執筆依頼をしましたが、不成功でした。

吉川は、それを自分が、成し遂げようと愛子の家へ、頻繁に通いました。

愛子は、2度と書かないつもりでしたが、吉川の熱意にほだされ、執筆を、

始めると、自身も活力が湧いてきて、やる気がもりもりと、おきました。

そしてとうとう、発売になりましたが、全国で、売れるは売れるは、大ベストセラーに、

なりました。

あれほど引きこもりのような生活だった、愛子は、元気がみなぎり、叙勲され、

その記念パーティーの講演で、自分にまた、執筆の機会をくれた編集者の吉川に、

独特な悪態で、感謝の気持ちを表しました。

吉川は結局、妻とはどうなるのでしょう。

これまでの仕事人間だったことを反省をし、娘にも、許してもらえるのでしょうか。

少ない登場シーンで、美容師役のLiLiCo、タクシー運転手の三谷幸喜、

テレビ修理の電気屋さんのオダギリジョー、病院の受付の石田ひかり、

テレビでインタビュアーの清水ミチコ、豪華なキャストが随所に登場し、

笑いにあふれながらも、ホロリとさせられた、感動作でした。

御年91歳になる、草笛さんの名演技、一見の価値ある作品でした。

いやー、ボケなく年齢(と し)とりたかったりなんかしちゃったりして。

広川太一郎の唯一の弟子、広川太三郎でした。