みなさんこんにちは。

トム・ハンクスの妻、リタ・ウイルソンがプロデューサーで、彼も制作に関わり、

主演した作品です。

オットー(オスカー大名優、トム・ハンクス)は、曲がったことが嫌いで、

街のパトロールをし、ルールを守らない者には、説教し、いつも仏頂面で、

野良猫にまで八つ当たりをするような、偏屈じいさんです。

しかし、彼は、半年前に最愛の妻ソーニャ(回想シーン、レイチェル・ケラー)を、

癌で亡くし、仕事もやめ、孤独に生きていました。

彼は、人生に終止符を打とうと、首つり自殺をしようとしていましたが、

向かいに、越してきたマリソル(マリアナ・トレビーニョ)一家の喧騒で、中断し、

表の様子を見に出て、マリソルから、夫のトミー(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)や、

2人の娘を紹介されました。

縦列駐車のへたくそなトミーに代わって、彼は、一発で駐車し、感謝され、家に戻り、

再び自殺しようとしますが、マリソルが、さっきのお礼と引っ越し挨拶に、食べ物を、

持って来たため、また中断しました。

彼女が帰った後、3度目を試みますが、ロープが外れてしまい、失敗しました。

彼はソーニャが眠る墓へ、花を手向けに行き、思い出に浸りました。

若い頃の彼(トムの息子、トルーマン・ハンクス)は、従軍したかったのですが、

心臓が他の人より大きかったため、不合格になり、たまたま、列車に乗るときに、

本を落したソーニャと知り合い、恋に落ち、結婚したのでした。

その後、ガレージの車内でのガス自殺、列車にひかれての自殺、ショットガンでの、

自殺とさらに3度自殺を試みましたが、ことごとく失敗しました。

そんななか、彼は列車の時に、線路に落ちた老人を、助け上げ、その光景が、

SNSに拡散され、番組の取材まで来て、一躍良い人としての評判も受けました。

不動産屋が、古くからの隣人ルーベン家を立ち退かそうとしたときも、彼は助け、

かつて、ソーニャが、教育者だった時に、差別しなかったことを感謝する、

トランスジェンダーのマルコムとの交流等々、彼は次第に心を開きます。

野良猫も飼ってやるような、優しい老人になっていました。

ある時、彼は、心臓発作で倒れ、病院に運ばれ、マリソルに、面倒を、

みてもらいました。

その時、ソーニャが妊娠中に、2人でナイアガラの滝へ旅行した帰り、

バス事故で、お腹の子供は死に、彼女は、下半身が付随になってしまったことを、

話しました。

そんな中、マリソルは、産気づき、男の子を出産しました。

最早、オットーは、マリソル一家のおじいさんのような存在でした。

ある朝、トミーが、毎朝欠かさない雪除けが、オットーがしていないことに、

気づきました。

マリソルと飛んで駆け付けます。

果たして、オットーの運命はどうなってしまったのでしょう。

偏屈なじいさんの、周りとの関りで、変化していく様子が、心温まり、

最後に訪れた、周りの幸福に、感動の終わり方を、見せてくれた傑作でした。

いや~、偏屈じいさんも、結局人間だったりなんかしちゃったりして。

広川太一郎の唯一の弟子、広川太三郎でした。