アジアを代表する大スター、ジャッキーチェンが、製作と主演を兼ねた、作品です。
クアン(ジャッキーチェン)は、ベトナム戦争時に、米軍の特殊工作員だった
過去を封印し、ロンドンでレストランを経営し、高校生になる娘の成長を
見守っていました。
ある日、彼は娘を送って行った時に、爆弾テロに巻き込まれ、銀行が爆破され、
彼の目の前で娘は命を絶たれてしまいました。
彼は、かつて妻と、もう2人の娘も失った過去があり、唯一の肉親をも失って
しまったのです。
悲嘆にくれる彼のところへ、ロンドン警視庁テロ対策司令部指揮官の、リチャードが、
現場で発見された、娘のものと思われる遺品を持ってやって来ました。
リチャードは犯人逮捕を約束し帰りましたが、なかなか進展はありませんでした。
そんな折、北アイルランド開放を謳う急進派が、犯行声明を出しました。
クアンは、犯人逮捕の進展がないことに苛立ち、自ら犯人を捜し、復讐しようと決め、
犯人の手がかりを求め、警視庁のリチャードを訪ねましたが、話になりませんでした。
クアンは、元急進派の活動家で、現在は北アイルランドの副首相のリーアム
(我らが5代目007、ピアースブロスナン)に目をつけ、彼にしつこく迫りました。
やがて、テロ事件の裏に隠された真相が見え始め、クアン、リーアム、急進派の、
三つ巴の戦いに発展して行きました。
果たして真相とは、そして、クアンは、復讐を遂げることが出来るのでしょうか。
クアンが、過去の工作員としてのスキルを駆使し、犯人に迫り、激しい格闘をする、
手に汗握る面白い内容でした。
あのジャッキーが、全くコミカルのないシリアスな役(ベストキッドの時も)で、
65歳になろうというのに、スタントを使わないアクションに感動すら覚えます。
鍛え方が違うと、体は衰えなかったりなんかしちゃったりして。
広川太一郎の唯一の弟子、広川太三郎でした。