ウルトラセブンには、地球が侵略されるだけではなく、地球人もまた加害者になりうるというエピソードがいくつかありますが、
この「ノンマルトの使者」を観ると、私たちは既に加害者である、ということに思いが至ります。
海洋開発に限らず、私たちは日々いろいろなものを壊しながら生きているわけで、
或いは、誰かが誰かを虐げて築いてきた歴史の上に生活しているわけで、
そういった意味では、仮に直接手を下していなかったとしても、既に加害者の側にいると言えます。
人間は生きてる限りこの呪縛から逃れることはてきないのではないか。
だから、真市くんは「死者」である必要があったのではないか。
そんなことを考えました。