健康は細胞から!
細胞からの若返り ヘルスコーチ 山中眞理子
長い療養で分かった体への影響
(事故による腰椎骨折で長く動けなかった期間の体験から)
長く療養生活が続くと、心への負担だけではなく身体にもさまざまな影響が出ます。
今回あらためて強く感じたのは、「身体は使わない部分から衰えていく」ということでした。
私の場合、特に実感したのは次のような変化です。
■ 足の筋力の低下
歩くことができない期間が続くと、太ももやふくらはぎの筋肉があっという間に細くなり、立ち上がる動作にも苦労しました。
■ 体幹(腹筋)の低下によるバランスの悪化
腹筋が弱ると座位・立位の姿勢が安定せず、少し体を動かすだけでもふらつきやすくなります。
■ コルセットによる肺の圧迫 → 血中酸素の低下
胸郭の動きが制限されるため、呼吸が浅くなり、酸素が十分に入らないことで全身の活力が落ちやすくなります。
■ 体内酸素の不足による臓器の活力低下
酸素が届きにくい状態が続くと、体は省エネモードになり、集中力や思考力も低下します。
■ 運動不足による睡眠の質の悪化
「体を動かす → 眠くなる」という自然なリズムが崩れるため、夜になっても寝つきにくいことが増えました。
■ 動かないこと+コルセットで腸の動きが低下
胃腸の働きが鈍り、便通や消化にも影響が出やすくなります。
■ エネルギー消費の低下 → インスリンへの影響
動かなければ血糖の消費量が減るため、血糖値やインスリンの働きにも影響が出てきます。
■ そして、意外に大きかったのが「視力」への影響
ベッドで横になり、遠くを見ない生活が続くと、ピント調節の機会が極端に減ります。
そのため、視力が落ちたように感じ、景色のメリハリもなくなり、結果として脳への刺激までも低下してしまいました。
遠くを見ることは、目だけでなく「脳」への刺激でもあるのだと痛感しました。
◆ 小さな刺激の積み重ねが、体を支えている
療養中に失われていくのは、筋力だけではありません。
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視覚
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呼吸の深さ
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内臓の働き
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バランス
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血糖コントロール
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睡眠リズム
これらが少しずつ崩れていくと、全身の活力が一段ずつ下がっていくのを肌で感じました。
同時に、回復のためには
「小さくても良いから、できる刺激を毎日加えること」
がいかに大切かを学びました。
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私のストーリー
幼少時代~学生時代
私は1947年生まれです。
戦後2年目の夏です。
幼少時からとっても細くてひ弱でした。
よく蕁麻疹になっていましたし、学校の入学試験の日に風邪を引いて両親が希望する学校に行かれない。など親を困らせていました。
そんなでしたので小学校に入ってもお給食が食べられないでいました。
中学に入って2キロほど離れた学校に自転車で通うようになってからはだいぶ丈夫になりましたが体育の授業はたいていさぼっていました。バレーボールやバスケットなどのボールゲームが大嫌いだったからです。テニスは少ししましたが、全くセンスがないのは明らかでした。
勉強も好きなことしかしなくて、成績のことなどはあまり気になりませんでした。
とても神経質で内向的でかなりわがままな困った子供時代でした。
学校から帰ると音楽を聴いたり本を読んだりしていました。
高校を卒業すると美術史に興味を持つようになり、イタリアに憧れるようになりました。
それで、イギリスかアメリカに留学させたいと思っていた親は猛反対しましたが、結局許してイタリア留学が叶いました。
憧れのイタリアでの生活は想像以上の変化をもたらしてくれました。
第1に変わったのが、神経質で内向的でははいけない、という点です。社交性を身につけなければ誰も相手にしてくれないし、それでは面白くない、ということに気づいた点です。
第2に変わったのは勉強を好きになったことです。新しいことを学ぶのはとっても楽しいし刺激的だということ。それから、多少、いやでも面倒でも学んだことは何かの役に立つ、と分かったことです。
世界各地のお友達が沢山できて楽しかったです。
