健康は細胞から!
細胞からの若返り ヘルスコーチ 山中眞理子
「血糖値」という言葉、健康診断やテレビで聞いたことはあっても、
具体的に「それって何?」と聞かれると、意外と知られていないかもしれません。
● 血糖値とは?
血糖値とは、血液中にどれくらい「ブドウ糖(グルコース)」が含まれているかを表した数値です。
ブドウ糖は、体のエネルギー源。特に脳や神経、筋肉がブドウ糖を必要としています。
食事から摂った糖質(ご飯・パン・麺など)は体内でブドウ糖に変えられ、血液に乗って全身に届けられます。
この血糖値が高すぎたり低すぎたりすると、体はうまく働けなくなります。
● 正常な血糖値の目安(空腹時)
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区分 |
数値(mg/dL) |
説明 |
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正常 |
70〜99 |
安定したエネルギー供給ができる状態 |
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境界型(予備軍) |
100〜125 |
要注意、生活改善が必要 |
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糖尿病の疑い |
126以上 |
医療的対応が必要 |
※食後2時間以内に140mg/dL未満に戻るのが理想です。
● 血糖値が乱れるとどうなるの?
血糖値が急に上がると、すぐにインスリンというホルモンが分泌されて下げにかかります。
しかし、この調整が乱れると…
- 血管が傷つく(動脈硬化の原因)
- 中性脂肪が増えて内臓脂肪に
- 疲れやすい・眠い・イライラ・集中力低下
- 糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞のリスク増加
これらはすべて、「血糖値の乱高下(ジェットコースター現象)」が背景にあります。
● 見過ごされるリスク
日本の健康診断では、「HbA1c(ヘモグロビンA1c)」という検査結果だけで「異常なし」と言われることが多く、
実際には血糖値の乱高下が始まっていても見逃されがちです。
その間に着々と血管は傷つき、将来の病気の芽が静かに育っているのです。
そして、40代以降に増える「中年太り」も、
「カロリーを控えれば大丈夫」といった短絡的な対策ではなく、
血糖値の安定=ホルモンバランスの安定から整える必要があります。
● 血糖値の安定がすべてのカギ
健康な毎日を送るためには、血糖値がジェットコースターのように上下せず、
なだらかな波のように変動する状態を保つことが理想です。
このシリーズでは、
- 血糖値の乱れのサイン
- 誰も教えてくれない原因
- 食事・睡眠・ストレスとの関係
- 自分でできるチェック方法
などを、体にやさしく、無理なく続けられる方法でお伝えしていきます。
◆ 次回予告
第2話「どうして血糖値が乱高下すると良くないの?」
〜血管・脳・ホルモンに起きている“見えないダメージ”〜
をお届けします。
今後も、ご自身とご家族の「未来の健康を守る知識」をわかりやすくお届けしていきます。
↓
私のストーリー
幼少時代~学生時代
私は1947年生まれです。
戦後2年目の夏です。
幼少時からとっても細くてひ弱でした。
よく蕁麻疹になっていましたし、学校の入学試験の日に風邪を引いて両親が希望する学校に行かれない。など親を困らせていました。
そんなでしたので小学校に入ってもお給食が食べられないでいました。
中学に入って2キロほど離れた学校に自転車で通うようになってからはだいぶ丈夫になりましたが体育の授業はたいていさぼっていました。バレーボールやバスケットなどのボールゲームが大嫌いだったからです。テニスは少ししましたが、全くセンスがないのは明らかでした。
勉強も好きなことしかしなくて、成績のことなどはあまり気になりませんでした。
とても神経質で内向的でかなりわがままな困った子供時代でした。
学校から帰ると音楽を聴いたり本を読んだりしていました。
高校を卒業すると美術史に興味を持つようになり、イタリアに憧れるようになりました。
それで、イギリスかアメリカに留学させたいと思っていた親は猛反対しましたが、結局許してイタリア留学が叶いました。
憧れのイタリアでの生活は想像以上の変化をもたらしてくれました。
第1に変わったのが、神経質で内向的でははいけない、という点です。社交性を身につけなければ誰も相手にしてくれないし、それでは面白くない、ということに気づいた点です。
第2に変わったのは勉強を好きになったことです。新しいことを学ぶのはとっても楽しいし刺激的だということ。それから、多少、いやでも面倒でも学んだことは何かの役に立つ、と分かったことです。
世界各地のお友達が沢山できて楽しかったです。



