健康は細胞から!
細胞からの若返り ヘルスコーチ 山中眞理子
**転ばないためにできること
—日常の“ちょっとした油断”が、大きな骨折につながる理由—**
私は、背後から突進してきた山羊に跳ね飛ばされ、腰椎を骨折しました。
こんなケースは珍しいと思いますが、骨折の多くは、実は日常のごく普通の生活の中で起きています。
特別な事故ではなく、
「まさかこんなことで?」
というような、ほんの小さなきっかけで人は転んでしまいます。
そして高齢者の場合には取り返しがつかない結果となる位ことが多いです。
私の母は89歳の時に玄関のマットが滑ったために転び、圧迫骨折になりました。
要介護生活になり、それからはどんどん体調が悪くなり、1年半後に亡くなりました。
今日は、私自身の経験も踏まえつつ、
家の中で転ばないために気をつけたいポイントをまとめました。
家の中で転ぶ原因 — 気づきにくい“落とし穴” —
🔸 小さな段差
玄関・キッチン・部屋の境目。慣れている場所ほど油断しがちです。
🔸 コード類に足を取られる
携帯、Wi-Fi、家電…とにかく現代の家はコードだらけ。
高齢になるほど「すり足ぎみ」になるため、より危険です。
🔸 床で滑る
フローリング・ワックス・靴下の組み合わせで転倒が増えています。
🔸 マットレスやカーペット
ふちに足を取られたり、浮いた端を踏んでつまずいたり。
“柔らかいもの”が意外な危険に。
また、小さいマットレスは床に固定することが大切です。
🔸 踏み台で高い場所へ手を伸ばす
「ちょっとだけ」が一番危ない瞬間です。
落ちれば大腿骨骨折につながることも。
🔸 電話・呼び鈴に急いで反応する
「急がなきゃ」と焦った瞬間が最も転びやすい。
焦る動作はバランスを崩します
。
🔸 干してある洗濯物など、上に注意が行くとき
視線が上に向いた瞬間、足元の情報を失います。
🔸 睡眠薬
夜中にトイレに起きる時、睡眠薬を飲んでいると体も頭も半分眠っています。
🔸 めまい
低血圧・低血糖・脱水などが原因のめまいは、転倒の大きなリスク。
これは日頃からのケアで防げる部分もあります。
転ばないために今日からできること
● 部屋の段差をなくす、または明確にする
● コード類は可能な限り壁側へまとめる
● スリッパや靴下の裏は滑りにくいものを選ぶ
● 踏み台を使わず、必要なものは低い位置へ移す
● 急がない習慣をつくる
● めまいがある日は「一拍遅れて動く」
● 足の筋力を毎日少しずつ取り戻す(これが最重要)
まとめ
転倒は、特に高齢になるほど“人生を変えてしまう大きな出来事”になります。
寝たきりやフレイルの入り口にもなり得ます。
だからこそ、
「たったこれだけ?」という小さな改善が、大きな未来を守ることにつながる
と私は身をもって感じました。
次回は、
「筋力低下・めまい・低血糖など“体の中の原因”から転倒を防ぐ方法」
をお届けしますね。
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私のストーリー
幼少時代~学生時代
私は1947年生まれです。
戦後2年目の夏です。
幼少時からとっても細くてひ弱でした。
よく蕁麻疹になっていましたし、学校の入学試験の日に風邪を引いて両親が希望する学校に行かれない。など親を困らせていました。
そんなでしたので小学校に入ってもお給食が食べられないでいました。
中学に入って2キロほど離れた学校に自転車で通うようになってからはだいぶ丈夫になりましたが体育の授業はたいていさぼっていました。バレーボールやバスケットなどのボールゲームが大嫌いだったからです。テニスは少ししましたが、全くセンスがないのは明らかでした。
勉強も好きなことしかしなくて、成績のことなどはあまり気になりませんでした。
とても神経質で内向的でかなりわがままな困った子供時代でした。
学校から帰ると音楽を聴いたり本を読んだりしていました。
高校を卒業すると美術史に興味を持つようになり、イタリアに憧れるようになりました。
それで、イギリスかアメリカに留学させたいと思っていた親は猛反対しましたが、結局許してイタリア留学が叶いました。
憧れのイタリアでの生活は想像以上の変化をもたらしてくれました。
第1に変わったのが、神経質で内向的でははいけない、という点です。社交性を身につけなければ誰も相手にしてくれないし、それでは面白くない、ということに気づいた点です。
第2に変わったのは勉強を好きになったことです。新しいことを学ぶのはとっても楽しいし刺激的だということ。それから、多少、いやでも面倒でも学んだことは何かの役に立つ、と分かったことです。
世界各地のお友達が沢山できて楽しかったです。

