令和3年度税制改正のうち、DX(デジタルトランスフォーメーション)投資促進税制を紹介します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
DXとは、デジタル技術を活用して、企業がビジネスモデルを変換し、競争上の優位性を確立することです。
例として、国内の大手小売の「次世代ネットスーパー事業」があります。
IT企業と連携し、ロボット・AIを活用した「大型自動物流倉庫パッケージ」を導入。
①品揃えの大幅増
②配送ルートの最適化による時間・コストの大幅短縮
③24時間発送対応
など、従来の自社店舗・自社ECでは実現できなかった顧客利便性を実現する「次世代ネットスーパー事業」を本格化した。
DX投資促進税制の内容
DXを実現するためのクラウド技術を活用したデジタル関連投資について、税額控除(5%・3%)又は特別償却(30%)ができます。
対象となる方は?
「事業適応計画」の認定を受けた青色申告法人
認定要件は?
デジタル要件と企業変革要件の両方の認定を受ける必要があります。
デジタル要件
①データ連携・共有 ②クラウド技術の活用 ③DX認定の取得
企業変革要件
①全社の意思決定に基づくものであること ②一定以上の生産性向上が見込まれること
対象となる設備は?
ソフトウエア、繰延資産、機械装置、器具備品のうち一定のものです。
投資金額の限度は?
(下限)売上高比0.1%以上
(上限)300億円