シェルターから親しみある「おうち」へ | エムズアソシエイツ施主様ブログ

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岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。
I様ブログです。

 

たぬ氏夫です。

ついにマイホームも見学会の時期となりましたビックリマーク
7月11日、12日となりますのでご都合良ければご覧下さい!!

少し専門的ですがご検討される方に役立つかもしれないので、工夫した点、迷った点などご紹介したいと思います。


今回は外観について

計画当初から、軒や庇はしっかりある家がいいと考えていました。
軒・庇は雨から外壁を保護するだけでなく、夏の日射遮蔽や冬の日射取得、屋根裏を換気する役割も果たします。私の実家は築80年の日本家屋ですが深い軒のおかげで今も健在です。

上矢印屋根はガルバのマットシルバー、浮いたように軽く見えるような色にしました。自然素材の外壁に対し、屋根はサッシ等の工業製品と統一しました(軒樋も雪止めもシルバー、サッシはプラチナステン)。心配した日差しの照り返しもさほど影響なさそうで良かったです。屋根頂点を少しズラし、片方の軒を長くし、ヤジロベーのようにバランスを取ったプロポーションとしました。長い方の軒は外壁と接する屋根から侵入しやすい漏水対策にも寄与するかと思います。
樋は標準より若干増額ですが同じガルバで薄く見える半円形とし、その分樋隠しは付けませんでした。玄関には瀬尾製作所の鎖樋を付けるので、雨の日雨にどんな風に水が流れるか楽しみです。
軒天(屋根の裏側)は準防火地域でも木材にしております(建築基準法の緩和措置を適用)。大変苦労をお掛けしましたが出来上がってみて良さを実感しておりますグッ



上矢印採用した外壁は、そとん壁、一部木板貼。
随分迷いましたが、土がそのまま壁になったような雰囲気に惹かれました。イギリスのブリックハウス、フランスの石灰岩でできた家、日本の土壁など埋まっている材料がそのまま盛り上がって作り出す風景に憧れます。
九州のシラス大地から届いたそとん壁(w-129)も、建てる敷地の乾いた土の色に似ている気がします。
木板の杉はとても綺麗な木目で色をつけるか悩みましたが、そとん壁との相性で色味を決めました。木目も殺さず色味も出せるよう「特殊」な塗り方をして頂きました。


上矢印軒の高さは人と家の距離感にとても関連深いと思います。出来るだけ近く親しめる家にしたかったので階高を極力抑えて軒の高さを低くしました。おかげで外観のプロポーションは良くなり、玄関は親しみある雰囲気になり、材料も削減してコストも下がりといい事づくめです。佐野さんの創意工夫の賜物!さすがでした。1階天井高は2.1m(詳しくは次回内観にて)、1階階高は2.55m(屋根断熱→一部天井断熱)、玄関軒先高は2.15mと屋根に触れる高さです。


上矢印リビングのサッシはフルオープンできる木サッシも憧れましたラブが、家族間で議論し、毎日の開け閉めに電動シャッターは必須だガーンとの結論に至りました。ちょうど計画中の頃拝見した見学会のお宅で見たスリットシャッターの動きと風の入り方に感動し、これはいい!!と採用しました。(実物みると良く分かります。とても参考になりました、ありがとうございますビックリマーク

写真ではほとんど分かりませんが、シャッターエンジンは軒天木の中に隠れています。点検時には取り外せるようビス止めされていますビックリマーク職・人・技筋肉

現場で検討した庇の水切りもばっちりOKです。

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫からだ黒猫あたま

 

以上、建築関係者でない私のパートナーにとっては「どーでもいー!」かったことばかり。今、囲いが外れた外観を見てようやく「ほーん」と言ってくれるようになりました照れ

※計画当初、家に求めるのは厳しい自然環境から身を守るシェルターでいいと考えていました。今後もますます寒暖差は激しくなり、強風や大雨に見舞われるかもしれない…砂漠化が進み砂嵐が吹き荒れる時代になるかもしれない…窓のない洞窟のような、地下室のような場所でしか生きられなくなるのではと感じていました。
そんな事を考えながら巡り会ったエムズアソシエイツは「高気密高断熱」を売りにする工務店でした。初めて雑誌で事例や展示場を見た時、洞窟にしなくても快適なシェルターに出来るかもという予感が持てました。私は同じ建設業を営む者ですが、家づくりの仕組み・工夫を聞いた時にとても感心させられました。
その後エムズ・佐野さんと一緒に提案を出し合い検討を重ね、腕のいい職人方に作り上げいただきました。出来上がった外観を見て、当初抱いていた予感を遥か裏切り、ずっと親しみある「おうち」となりました。

次回は内観についてアップする予定ですビックリマーク

※子供達が楽しみ過ぎて作った引越しまでの日めくりカレンダーです。こんな体験ができる日々を噛み締めています笑い泣き