地球防衛軍S 第34.5話 要塞撃破 | EDFニュード・フォトン汚染対策本部

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EDFの小説モドキが主で、ボーダーブレイクの戦果報告や単発SSをあげてます。PSO2も追加されました


四足要塞の撃破は、この戦争が始まってから一番の戦果だった。

その束の間の勝利に酔いしれ、夕方になるまで戦士達は騒いでいた。

夕日が傾き始め、戦士達の騒ぎも一段落する。

そして、戦死した者達へ最後の別れが行われていた。

泣き出す者、悔しがる者など様々だった。


…そんな中、海理はレンジャー4隊長の男に近づく。


「…来ましたか」

「さっきの台詞、忘れさせたとは言わせない」



油断無く構える海理。

その口調は海の荒波を思わせるもので、敬語では無かった。



「…妙に余裕がありませんね。一体どうしたんですか?」

「とぼけるな。お前が言い出した事だ」

「おやおや、そんな口調になってしまってまぁ…」

「いいから答えろ!」


突然、海理は男の胸ぐらを掴んだ。

男は顔から表情を消し、海理の顔を見る。

海理は男を睨んでいて、左手は拳が握られている。

その状態で両者は固まって、全然動かない。


もう1人のストーム1である空音は、戦死した者達の遺体を運んでいた。

他の隊員達もそれを手伝っているため、こちらの様子には誰も気付いていないようだ。



「質問は2つ。何故秘密を知っているのか。それと、お前は何者か」

「随分と失礼な聞き方ですね。これは質問じゃなくて尋問とか拷問ですよ」

「いいから言え」

「…1つ目の質問に関しては、僕はノーコメントです。2つ目の質問ですが…」


そう言いつつ、男は右手で胸ぐらを掴んでいた腕を握る。

一瞬でかなりの力を入れたのか、海理は痛みを感じた顔をして襟ぐらを手放す。


「…僕は人間です。普通の、いわゆるホモ=サピエンスです」


ただ、と付け加えて男は四足の方を見る。

2人の人影がこちらに向かってくるのが見えた。


「この世界の人間ではなく、また時代…世代と言った方が良いのでしょうか…それも違います」

「この世界の人間じゃない…?」

「…この時代の人間じゃない貴方が、そんなに驚く事ですか?」

「……」


海理は再び男を睨む。


「…別に僕は構いませんが、本当にそれで良いんですか?」

「何がだ」

「…折角の綺麗な顔が台無しですよ、ロケラン使いのお嬢様」

「!?」

「ははは、貴方は完璧に男を演じていたつもりでしょうが… 僕の目は誤魔化せませんよ」

「その通りね。仮にも総司令とかやってるわけだし」

「今は違うよ。今は「連合地球軍」ことEDF日本支部所属、レンジャー4の隊員さ」

「いきなり隊長だけどね」

「まぁ… それは良いとして、何で君はそんな口調に…」


ここで、総司令と言われた男が振り返った。

振り返った途端、驚愕の表情となる。


「…何で、そんな事に…」

「分かるわけないでしょ。…まぁでも、これが変に歪曲した被害って考えれば普通かもね」


男に総司令と声をかけた人物が、肩を竦める。

胸の部分が膨らんでいる事から、結構胸の大きい女性である事は予想がついた。


「総司令、お久しぶりです」

「…博士、今までどこにいたんですか?」

「それは聞かない約束ですよ。…しかし、流石に時と空間を越えるのは無理があったようですね」


海理は混乱していた。

目の前の3人が普通に接しているのはともかく、「時と空間を越える」という言葉を聞いたからだ。

となれば、この3人は異次元の…時間も違う場所から来たという事になる。


「…貴方達は、一体何者?」

「僕と博士は人間ですよ。…博士は(一応)の但し書きですけどね」

「何ですか、その(一応)は。私は人間ですよ、頭の中が化け物なのは認めますけど」

「そこは認めるんだね」

「それで、あたし… いや、俺は人間じゃない」


不自然に口調を変えるその人。

彼女…いや、彼こそ3人の中で最も特異な状態にある人物である。

持っている特殊な力によって、それの管理局から(恐らく現在進行形で)目をつけられている人物。

言うまでもなく、吉崎陸生である。

何だかんだでこれに関しては、当初から予定してました(by作者


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「…それで、何だってそんな事になったんだい?」

「ん?」

「いや、ん?じゃなくて。何で体が、その…女体化してるのかって事」

「それはあた…俺にも良く分からない。ただ一つ言えるのは、また厄介な事になったってことだけだ」

「…ホント大変だね、時空を越えるっていうのは…」


こほん。

さて、皆さんが疑問に思っている事は既に分かっていますよ。

おっと、自己紹介が遅れましたね。

私は結城光輝と言います。…ゆうき・こうき、です。

博士をつけられる事が多いですが、私はただの兵器開発者兼研究者です。

…それはともかく、疑問に関してさっさと解決していきましょうか。


「…博士? 何をぼそぼそ言ってるんです?」

「これを見ている数少ない読者様に、今の状況になるまでを説明しようと思ってます」

「はい?」


この人は、キセノ総司令こと木瀬怜香です。

きせ・れいが、と読むそうですね。

初めて聞いた時は「…女ですか?」と聞いてしまい、珍しく怒った様子でしたよ。

…多分、私たちのEDF内で最も暗い過去を持つ人だと思います。

まぁそれは良いとしましょう。


「やめときなさい。どうせ何を言っても無駄と言えば無駄なんだから」

「失礼ですね。私だってちゃんと聞いてはいますよ。聞き流す事が多いですが」

「それじゃ意味ないだろ」


そして、この口調が安定しない人が… 私たちのいた地球を3回も救った英雄中の英雄です。

名前は吉崎陸生と書くそうです。みんなからは主にリクさんと呼ばれてますね。

よしざき・りくお、と読みますから、そこからリクさんと来たようです。


「…一気に言っても仕方ないだろうから、事情や状況は追々話していくわ」

「はぁ…」


この世界のストーム1、秋月氏は納得のいかない顔をしながらも一応は了承しましたね。

これでとりあえずは安心です。

…さて、ではこうなるまでについて説明しましょうか。


結論から言えば、開発部で秘密裏に創られていた「超時空装置」の稼働テストです。

テストに3人行くことになり、私とリクさんと総司令が選ばれたわけですね。

私は開発部として、リクさんは一応それの専門家として。

総司令は……

……。

そういえば、総司令は何故選ばれたんでしたっけ。

どなたかご存じありませんか?


「とりあえず… まぁとりあえずは、どっかのチームに所属しないと不味いわね」

「そうですね。これまでなら神出鬼没でも良かったのですが、流石に四足を破壊したとなると…」

「…黙って見逃してくれそうもないわね」

「……あ、思い出した。地下の時のストーム5でしょう?」

「よく憶えてたわね… あれは本部に侵入していたら見つかってなし崩しで所属して…」

「それはまた後で。今は今後について考えよう」

「それもそうだな。…さて、どうしたもんか…」

『悩んでいるようだな。…では、こういうのはどうだ?』


どこかから、スピーカーを通したような声が聞こえてくる。

と思ったら、すぐそこにスピーカーがあった。

…実はこの世界でも瞬間移動が実用化されてるんでしょうか…


「…この声、まさかと思うけど…」

『私はEDF日本支部の司令だ。…本来であれば色々と詮索するが、今はそれどころではない」

「…まぁ、いくら四足を破壊したと言っても…ねぇ」

『その通りだ。…と言うわけで、貴君らを早速部隊に配属させて貰おうと思う』

「どうやったらそうなるのよ…」

『極力最新の装備を送るよう、開発部に掛け合ってみるつもりだ。…頼む、君たちの力を貸してくれ…』


聞き慣れた声と違うが、纏っている雰囲気は似ている。

3人の答えは、言うまでもなく…


「当たり前だ。こんな状況で断るのもバカらしい」




そして、翌日からフォーリナーに対して無慈悲な攻撃が始まった。

一番ぴったりくる言葉は、蹂躙である。




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作者コメント♪


どうも、もう色々と末期になりつつあるキセノです。

妄想製造工場(何ソレ)はフル稼働していて、もう書きたいネタがありすぎて困っているくらいですよ。


そんなわけで、次回から本格的なぶち壊し作戦がスタートします。

…なんか色々と言われそうで怖いです(だったらやめとけ