バレンタイン美彩ちゃん回顧 | 湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館スタッフブログ

湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館スタッフブログ

岡山県美作市の湯郷温泉にある観光施設『湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館』のスタッフです。
美作市役所の地域おこし協力隊員として令和4年4月に赴任させていただきました。
当館の日常や鉄道ネタ、地域おこし協力隊について書いていこうと思っています。

2022年は皆さまの熱いご支援を賜りまして、当館のクラファンは成功裏に終えることができました。

で、クラファンが終わった直後、10月末だったかと記憶しています。

観光協会から「ゆ~らぎ橋を恋人の聖地になるような仕掛けを考えてほしい」という依頼をいただきました。

 

 

ゆ~らぎ橋というのは吉野川に架かる、湯郷と対岸の巨勢地区を結ぶ橋の一つでして、アーチ状に約8万個の電球で装飾したイルミネーションブリッジとなっております。

当時は深くは考えなかったのですが、そもそもの話、この橋をイルミネーション装飾を施したのが2019年のバレンタインのことで、コロナ禍のなかで希望の光になれば・・・という思いでの事業だったんだと後に協会長から聞いて腑に落ちました(笑)というか当時その話を聞いていたらもっと気合い入れてたと思います

 

そもそもこの話を持って来られたのが観光協会の副会長さん、つまり湯郷美彩の担当をされている方です。

観光協会にも当然予算があるわけでして、それにも限りがあるなかで、コロナが明けつつある今だからこそ何かをしたいんだということで、まぁ地域おこし協力隊の予算も当然限度があり、なんでもかんでも出せるわけではなく、モニュメントやらなんかは自作でなければ費用を支出することはできません。

 

なので、限られた予算・限られた期間で何ができるか、役場の予算の性質上、前例踏襲は出やすいという傾向を踏まえると、美彩で何かをするというのが最短だという結論に至ったわけです。

 

温泉むすめのデザインというものは基本的にはキャラのみ若しくはプラスご当地キャラや持ち物といった付属物といった構成となるのですが、版権元のエンバウンドさんに伺ったところ背景も製作可能とのことでして、せっかくなんでということで背景も描いていただきました。

 

で、らぐほのえりか先生に描いていただきましたのがこちら・・・!

めっちゃかわいい!

 

先生ありがとうございました!

まさにイメージ通りのものを描いていただきました。

 

美彩ねえのアホ毛をハートにしてほしいとかいう無茶な要望まで聞いてくださり、感謝感謝です。副会長には止められましたが強行突破した甲斐がありました

 

単体はこちらで、何気に湯郷美彩初の冬服・・・というか今現在でも唯一の冬服となっております。

湯郷美彩全体としても背景と冬服以外でも、特定の名所を題材とした企画は初だったのことです。(女将美彩は特に大谷川を意識したわけではなかったとのことなので)

 

あとついでに言っておきますが、バレンタインを冠しているのは上記の事情があったからということから来ておりますので、役場が運営しているとある観光施設とは一切関係なく、元ネタとしても使ってないのでその点ご承知おきください。(公営企業なので一応遠い親戚みたいな関係ではありますが)

 

で、実はこのバレンタイン美彩、新機軸を盛り込んだというのもさることながら、後のデザインや企画、美彩全体の運営方針にまで影響を及ぼすことになるとは、当時は全く予想だにしてませんでした(笑)

そして個人的にも歴代6人で一番手のかかったのがこの子だったりします。

 

美彩ねえに愛を叫んだり毎月遠方から来てくださるような方々ならお気づきかと思いますが、”地元をPRする”という概念を前面に押し出すということを意識するようになったのがここからだったりするのです。

従前の事業者デザインである白鷺や女将の会や法被は可愛さを前面に押し出すという方針でした。

今でこそ袈裟やからくり時計が居りますが、ある意味ここが原点だったりします。

 

といいますのも、今私が湯郷美彩の副担当をさせていただいているのは、実はバレンタイン美彩ちゃんがきっかけだったりします。

デビュー当時の運用が販促物のみというかなり変則的なものとなっていたのも関係しているのですが、当時役場から認可が出たのがデザイン代とパネル代と販促物のみという運用の条件のもとでして、この条件で落ち着くことができたのも観光協会の皆さまやOBの方々のご尽力があってのことなのですが、当時は模型館としての展開は、上記の条件もあってバレンタインで最後にするつもりでした。

なので景品を豪華にしてみたのもそういう事情があったからです。

 

で、模型館としてはこれが最後になってしまうので、当然私が美彩ねえに直接関わる機会もこれが最後になってしまうわけでした。

でも、「せっかく関わってくれたんだからもったいない。ちょうど事業拡大することもあり人手が足りないから副担当をやってみないか?」と副会長からもちかけていただいた、というのが私が副担当をさせていただいている経緯というわけです。

美春閣の女将さんやゆのごう館の女将さんから聞いたのですが、美彩ねえが顕現したのが2019年7月で、約2年半ほどほぼほぼ副会長お一人で展開されてきたとのことで、余所者の若輩者が関与していいものなのかと随分悩みましたが、自分自身こういったコンテンツが大好物というのもありまして、お受けさせていただいた次第です。これが3月頭だったかと記憶しております。

 

 

で、転機は早くも訪れます。

美作市地域おこし協力隊は準公務員という立場でして、年に1回書類審査と面接を経て最大2回契約を更新するというシステムになっています。

令和4年度の場合は3月半ばが更新のタイミングでした。

 

初回の更新ということもあり、クビにならないかビクビクしながら面接に挑んだのですが、そんな不安はどこへやら、冒頭から更新ありきの話になりまして、来年度はこういうことをやってみたらいいんじゃないかというご提案までいただきました。

細かい話は省くと、地域おこし協力隊として美彩ねえの事業展開に関与することについて、今後は制限なく全面的にOKをいただきました。

当時の上司を始めとした所属課の皆様には感謝してもし尽せないです。

 

実は年度替わりの人事異動で所属課の部長さん・課長さん・地域おこし協力隊担当の係長さんが総入れ替えになり、なかったことになるのではという不安がよぎりましたが、新しく着任された方々も企画の趣旨を理解してくださり、全力で応援してくださっているので、改めて美作市に来てよかったと思いました。

 

つまりは観光協会のみならず、模型館での展開も公認をいただきまして、後のからくり時計やマーチングバンドに繋がるきっかけになりました。

先に言っておくと、からくり時計の企画はこの時の面接で生まれました。(からくり時計は市の所有物であるため)

 

で、面白いことに模型館としての展開を終えることになったので副担当をお受けしたのが、模型館も観光協会も両方管轄することになりまして、これは美彩ねえにしてやられたなと(笑)

あまりにもタイミングがドンピシャだったもんで猶更。

 

というわけで私自身は模型館の担当であることには変わりないのですが、全体の副担当をさせていただいていることから、肩書としては模型館の担当というのは全く使わなくなっております。

 

いろいろと苦労はしましたが、結果としてバレンタイン美彩を作ってよかったと、心の底から思っています

 

なんせカワイイので!

カワイイは正義!

 

実はバレンタイン美彩ちゃんは湯郷内の協賛事業者さんの間でも人気でして、自分のところの看板娘がいるのにもかかわらずこっちがイイ!とおっしゃってくださる方もいて逆に困惑してしまいます(笑)

まぁ、自分自身模型館以外のデザイン原案を考えたりもしているのですが、バレンタインを越えれるようなものを考えるのはなかなか難しいですし、結局どれが一番好きやねんと聞かれたらバレンタインだと即答しますね。

 

ここでは書きませんが、バレンタイン美彩がきっかけで生まれたご縁もございまして、それがまた別のデザインが生まれるきっかけに・・・

 

まぁ、ある意味原点ですね。

 

おかげさまでファンの方々にも大人気で、本当にグッズが飛ぶように売れておりまして、もう何ロット回しているのかわからないくらい補充しています。

11月末にまだまだ大丈夫だろうと思って油断してたら12月頭に一気に売れてしまいまして、申し訳ないのですがバレンタインのグッズは今全て欠品しており申し訳ございません。

バレンタインには間に合うように発注を掛けておりますので今しばらくお待ちいただければと・・・!


2023年2月~3月に開催したパネル撮影会の様子。

2024年のバレンタインは、当日が東京ビッグサイトにて宿フェスが開催される関係で私が湯郷におりませんので開催できないのですが、冬季のどこかしらのタイミングで開催したいと考えておりますので暫しお待ちを・・・!