うちの学校では、朝2時間授業したあとに、ホームルームの時間があり、その後にモーニングティータイムと言って、ちょっとしたスナックが食べられる休みがある。
今、モーニングティータイムなので、今日の一時間目にあった出来事について、ホットなうちに書いていこうと思う。
僕は10年水泳をしていたので、水泳の演技を見せる立場としては、本物の泳ぎ方を見せることはできる。
サッカー部を見ていたときも、元Jリーガーに来てもらった事もあった。
本物からの刺激というものは、何者にも変えられない何かを受け取ることができる。
今日の一時間目は、保健体育の授業。
いつもは先生が授業するが、今日は警察官が来て「いじめ」について話をしていた。
警官というと、堅苦しいイメージがあるが、今日の人はかなり面白く、人を惹きつける話をしていた。
いじめは犯罪で、警察が取り締まる事例になるということをみんなに説明。
そこから、具体的にどんないじめがあり、どんな刑罰が処されるのかを話してくれた。
何が犯罪で、何が犯罪じゃないのかの線引きから、具体的にあった事例などをもとに、どのぐらいの刑罰が課せられるのか等への質問は、先生方に答えられることではない。
この警察官は、いろんな事象を細かく説明し、淡々と生徒の質問に答えていく。
例えば「盗み」って単語を英訳しようとしたとき、すぐに僕の頭に出てくる単語は2つ。
Robbery と theftが浮かぶ。
じゃぁ、ニュージーランドでは、この2つにはどんな違いがあるのか?
ここで明確に述べられる。
Robbery is theft accompanied by violence or threats of violence.
つまり、roberryというのは「強盗」ってことですね。
相手を脅したり、身体的な攻撃を与えた地点からrobberryになるわけなんですね。
罰則にも明確な違いがあった。
Robberryの場合は、長くて14年の懲役が課せられると。
他にも、バターナイフをバターナイフとして持っていたら別に犯罪にはならないけど、バターナイフを凶器として所持している場合は、銃砲等所持とみなされ逮捕される。
逆に刃渡りの大きな鋭いナイフを「バターナイフとして使ってるから犯罪じゃない」と言う加害者が多くいる事も説明された。
そんな無理な言い訳は効きません、とのことでした(笑)
普通のいじめから、ネット上のサイバーブリーイングまで、生徒はしっかりと話を聞き、かなり有意義な時間になった。
こういう教育を、大きな企画無しでしっかりサラッとやれるあたり、いいなぁって思う。
ニュージーランドの教育の魅力の一つには、こういった事をサラッとできる、小回りが簡単に利くところにもある。
日本の学校ででこれをやろうとすると、企画書から教育委員会への報告、レポート提出など、何から相当な作業になる。
そうなると、面倒でこういう企画もしたくなくなる。
時間もなくなるし。
授業時間を削ってでもやるべきことってあると思うんだよねぇ。教員の負担増やすことなくさ。
なんて、深く考えた午前中でした。