早朝、タシケント空港よりヒヴァ付近のウルゲンチ空港へ飛び立つ。

日本の地方空港のような、滑走路と建物一つだけの小さな空港。

 

宿で行き先が同じ人と行くので、ヒヴァまでは3人旅。

空港を出た後、バスを乗り継げばヒヴァの旧市街まで行けるようだったので探してみる。

が、バスは行ったばかりの模様。3人いる特権であるタクシーを使って

ヒヴァ最大の観光地、イチャンカラへ。

 

タクシードライバーに適当な宿へ連れて行ってもらい、そこへ宿泊。

旧市街の中、ロケーションもよいし、何よりも宿から一歩出れば冒険の世界。

 

 










 

ウズベキスタンはどうしても行きたい国の一つだったので、

少しだけ情報が頭に入っていた。

その中でもサマルカンドはシルクロードで栄えた大きな街で特に行きたいところだったけど、

実際に行ってみると、世界遺産になっていることもあって観光業が盛ん、

道は整備されていてTHE観光地だったので少し残念な気持ちになった。

後世に残すためにはしょうがないのだけれど。

 

ヒヴァに来て思ったのは、私が求めていたウズベキスタン像はサマルカンドじゃなく、

ヒヴァにあったということ。

未舗装の道路、砂埃の立つ街、色、家の造り、痛いくらいの日差し、売っているもの。

そしてラクダ。

 


建設されていればヒヴァ一の大きさだったミナレット。

でか~


砂漠の中に栄えたオアシス都市。

観光地が密集するエリアを少し離れるとすぐに住民の暮らしが見える。

ここの地域の住民はまだ土壁の家で生活をしているし、ほとんどの家が家畜を持っていた。


夏のヒヴァは日中の温度が40度近くなる。

ただ、日本の夏と違って湿気がまるで無いので不快指数は低い。

日陰に入ればそれなりに涼しさを得られるし、汗はあまりかかない。(蒸発してるのかも)

日本の夏はたぶん世界的に見てもおかしい。

 

日中、現地の人はほとんど街には出てこない。いるのは観光客と、観光を商売にしている人たちだけ。

この日はお土産商によれば40度以上あったらしいが、町歩きが楽しくて

仲間の2人は宿に帰る中、日暮れまで一人で町中を歩き回った。

日差しは痛いし、眩しくて目は開けていられないのに

あるもの全部が新鮮で、土色のでっかい建物周りをぐるぐるしながらこれはなんだあれはなんだとウキウキしながら歩いた。ドラクエの最初の街にいる気分だった。

 

この暑さの中絶対いらないのに欲しくなるホワホワ帽子。

 


町歩きの最後は街を見渡す。

 


 


日の入りのこの景色は今も昔も変わらないんだろうな〜とか思う。

 

ウズベキスタンに行きたいがために始まったこの旅だったので、

ヒヴァを見て、あぁこういうのが見たくてこんなところまで遥々やってきたんだなあという

ちょっとした感動があった。

ガイドブックでしか見たことのない知らない世界。

 

ウズベキスタンに来るまでの国々もそれぞれ本当に素晴らしかったし、

知らない場所や知らないことはまだまだたくさんあるんだなあとつくづく思い知らされる旅だった。

 

 

夜ご飯はシャシリクやらいろんな大皿を3人で囲み、

翌朝、ついにトルクメニスタンを目指すことに。

この後、さらなる未知。