遊牧民のお家から戻り、ご飯タイムに。


途中、制服姿の集団がいた。

ガイドさんに修学旅行?と聞いたら

会社の記念日旅行だと思う、というびっくりな回答が。

創立記念などに社員でこうして遠出をする習慣があるらしい。

全然珍しいことではない、と言っていた。


草原をバックに、楽しそうに写真を撮っていた。


お昼ご飯はホルホグ。羊肉をじっくり焼いたもの。


見た目も作り方も豪快だった。


鍋に肉と野菜を入れて、そこへ熱した石も一緒にいれる。

うちからも外からも熱を入れようという料理だった。


お肉はほろほろで、一緒に煮ていたジャガイモも人参もとっても柔らかくて美味しかった。

羊の匂いが全然気にならず、モリモリ食べた。(食べても食べても減らなかったけど)


出てきたコップ。誰か齧りましたか?


こういうところが、旅行に来てよかったと思えるポイントだったりする。

そうだ、飲めればそれでいいんだった、と改めて気づく。


日本で暮らし、日本人の価値観でいると、

このコップを出すことはきっと失礼にあたる。


でも、飲み物を飲む目的なら、飲めればそれでいいから

このコップだって正解の一つであるはず。


もし、日本でこのコップが出されたとして、

「ごめん!すぐ変えるね」となってしまった時、

どうしてもこのコップを使いたい時の1番正しい答えは

「大丈夫、なおった」だと思う。


「これでも飲めるから」だと、そのコップはまだ不適切なコップのまま。

だけど「なおった」なら、みんなと同じ状態のコップになった、ということ。


「みんな平等に、同じものを与える」(もしくは平等に損をする)というのが、日本人にとって大事な価値観の一つなのかな、と思った。


それが、同調圧力やら、出る杭は打たれるやらに

発展しているのかな。


あまり好きではない「みんないっしょ」の価値観。

とは言え自分にしっかり染み付いていると感じる。


これからの人生は、飲めればそれでいいを大事にしつつ、

「大丈夫なおったから!」とスマートに言えるひとでありたいと思った。



ご飯が終わって外へ出る。

モンゴルは車はだいたいトヨタ、

そして数年前のプリウスが「第二の人生はこんなはずじゃなかった」と言う顔をして走っている。

たまに、こういう車体にデコられたデコプリウスもいる。


プリウスにはプリウスの表記。


お腹が落ち着いたら、テレルジ公園の大草原を乗馬で見てまわる。

ガイドさんの他、馬を導く現地の子(たぶん15歳くらい)と一緒に出かける。


馬に乗る時も、蔵のある馬の横に連れられて

「はい乗ってね」と言う、フリーダムなかんじ。


最初っから結構足早に進んでいく。。

途中まで手綱を持っていてくれたけど、そのうち預けられた。

ちょっと怖かったけど、おりこうな馬は急に走ったり、どっか行っちゃったりせずに

女の子の馬にしっかりとついて行ってくれた。


牛もこの距離。



ぎろり。


途中、駆け足も交えて1時間ほど乗る。

ガイドさんと恋愛話をする。全世界共通でたのしい。

モンゴルの人はほとんど乗馬ができるらしい。

長期休みになると、こういう田舎へ行って馬や牛の世話をするらしい。

その話を聞いてYouTubeでモンゴルの馬術を見てみたら、

それはそれはかっこよくて、それ以来毎日再生している。


乗馬が終わり、元の場所へ。

おもしろログハウスの前に降りる。


ガイドさんとこの乗馬体験をやっているオーナーさんは昔からの知り合いのようで、

ログハウスの隣にあったキッチンに招いてもらう。

おもてなしをもらう。

モンゴル風焼きそば。ツイヴァン。

麺と羊肉と塩だけらしいが、これがめちゃくちゃおいしかった!

1人で何してんだ?と聞かれた。そりゃそうだよね。


わんこも気持ちよさそう。


ツイヴァンのほかにもあんずやらロシアで買ってきたお菓子やらコーラやら(本当にコーラだったかわからない)、たくさんご馳走になった。

さっきお昼を食べたばかりなのに、パクパク食べた。


ガイドさんと一旦別れて、お散歩に出た。




どこまでも続く大草原。

山を越えてもまた草原。

こりゃどうなってるんだ、モンゴルは。と思いながら、お散歩へ。