ヨガ修行⑥ | 旅たび日記

旅たび日記

2017.10〜
ビビりながら世界を旅した記録
ただの日記

バラナシを後にする。

 



発つ前日くらいに体調が悪くなった。

アシュラムとは質が違う食べ物を口にして、環境の変化に気疲れでもしたのかな。

 

午前中のうちに友達と一緒に空港へ向かう。

どの道から行っても混み合ってて、頻繁に迂回する運転手に大丈夫かと疑念を抱いたけど

中心街と割と近いこともあってすぐに到着した。

 

タクシーを降りると少年がマニーマニーと言いながら近づいてきた。

友達が持っていたバナナを差し出したが、これではないというような顔をしていた。

私の分のバナナは手元に残してくれていた。

 

 

空港に入り、行き先の違う友達を先に見送る。

また会えると分かっていても、見送りとお別れは苦手だ。

 

一緒にいて楽しかったから最後まで絶対に泣かない、と決めていたけど、

バイバイしてイミグレを抜ける姿を見たら泣いてしまった。

近くで泣かなかっただけまだマシか、、

涙腺が年々弱くなっていくのが怖い。

楽しかった時は最後まで笑顔で、という私の目標は達成されたことがない。

 

遠くにいる友達から泣いてるじゃん、というジェスチャーをされる。恥ずかしい。

無事に荷物検査を通った友達は、タイへと旅立っていった。

 

さて、次は私の番。

 

泣きはするけど、いつまでもメソメソしない。

ここからはまたひとり旅に戻るだけ。日常に戻るだけ。

再度、気を引き締めなくては。

 

パスポートをお腹に巻きつけ、持ち物の所在地を確認して時間まで小さな空港内を散歩する。

ヒマラヤという有名な化粧品ブランドのアンテナショップに入る。無くしていた歯磨き粉を買う。

 

 

一ヶ月以上滞在したインド。リシケシュ、バラナシ。






圧倒的にリシケシュにいた時間の方が多いのに、

バラナシの景色がやけに頭をよぎる。

よほど衝撃的だったんだなあと痛感する。

 

観光地として名があがる地のほとんどは

歴史的な建物や文化を見てすごいなあとか、立派だなあとか、そういう感想が出ることがほとんどだけど、

あそこはただ現実が羅列されているような場所で、自分がそれを見てどう思うかを言葉にするのは難しかった。

多くの人が知っている観光地で、あのような場所はなかなかないだろう。

不思議な場所だった。

 

 

さて、デリーでトランジットしてパリに向かう。

次に目指すのは巡礼の旅。

知らないことに足を突っ込む前の少しだけそわそわする気持ちを抱えて

アナウンスもなく遅延する飛行機の出発を待った。

 


 

☞サンティアゴ巡礼番外編パリ・バイヨンヌ

☞サンティアゴ巡礼day1〜 

☞サンティアゴ巡礼番外編ロンドン


に続き、今へ続く。