1ヶ月ヨガの修行をしてきたお話を淡々と書きます。



3月頭、2ヶ月お世話になったタイのゲストハウスをあとにしてインドへ。
目的地はリシケシュ。ヨガの修行をするため。
修行を終えるとヨガインストラクターの資格が貰える。

私の目的はヨガ哲学を学ぶこと。課程を修めたらもちろん資格も欲しい。


1年とちょっと前、まだ私がひよっこバックパッカーだった頃、
ロンドンの宿でたっちゃんという人に出会った。ヨガをすることにしたのは彼がきっかけ。

彼は世界中のアシュラム(ヨガ道場)を巡りながら旅をしていた。
私にヨガとはどんなものか、彼がこれまでやってきたこと、そしてヨガ哲学とはこういうものだよと教えてくれた。

ヨガってエクササイズじゃないの?くらいの知識しか持っていなかった当時の私は、「ヨガって哲学なの!面白そうじゃん!」と、かるーくハマった。
そしてそこで、アシュラムに入ればヨガを学べることを知った。(この時は全く行く気がなかった。)

たっちゃんとは年末年始を挟んで4日間くらいずっと一緒にいて、ヨガのことやお互いの事をたくさん話した。ホステルが違ったけど毎日待ち合わせして散歩して、2人で野菜の千切りパックをずっと食べていた。



彼と私は同い年。でも彼は人に助言ができるし、発する言葉も私にすんなり入ってくるように話してくれる。喜怒哀楽が激しくなくて穏やか。私に無いものをとにかくたくさん持っていた。

こんな人になりたいと憧れた。

出会って一緒に過ごした時間はお互いの旅の中でほんの一瞬だったかもしれないけど、私にとっては大きな出会いだった。嬉しいことにその後も私と連絡を取ってくれた。


自分の旅の途中、どのタイミングかは忘れたけど、「そうだ、アシュラムにいってヨガを学ぼう」と思った。多分、この先の道に迷った時だったと思う。
すぐにたっちゃんに連絡した。私なら大丈夫だよと言ってくれた。

気持ちが決まると不思議なもので、ヨガをやっていますという人との繋がりが日常で増えていった。
友達が住んでるシェアハウスの住人の方とか、普段どおりに生活していたら繋がらない人との不思議な繋がり。

漠然と、導かれてるな〜と思った。

更にダメ押しでの出会いがあった。
タイのゲストハウスで働いていたら、知り合って1年くらいになるミュージシャンの方と再会。そしてその方が「もうすぐしたらヨガを学びに行く友達が泊まりに来るよ。インドまで一緒かもね」と私に伝えてきた。

インドのどこに行く人なのかな〜と、あんまり深く考えていなかった。

そしてその人が泊まりに来た。第一印象はちょっと怖そうな人だった。宿の案内を終えてヨガの話を持ち出した。

話していたら、なんと私達はアシュラムが一緒だった。


すごい。


インド中にたくさんあるアシュラム。同じ時期の同じアシュラムでのTTC(teacher training course)
に参加することがわかった。


すごい。めっちゃ導かれてる。
と思ったけど、どこか少しだけ冷静だった。
これまでずっと導かれてきたから、心の片隅で一緒アシュラムって分かってたのかもしれない。
この感覚が「導き」なのかも。

更にインド行きの飛行機も一緒だった。こっちの方がびっくりした。
神様はよく見てるなぁ。




インド行きはタイで数日過ごした後。

その方と一緒に宿を出た。
2ヶ月お世話になった宿を出て、寂しくて泣きながら空港へ向かった。


*****

そしてさっき、その方とインドの空港でバイバイした。
一緒にいた日々がものすごく楽しくて気楽で、その方から気付くことがたくさんあって、貴重な時間だった。

「旅は人生の軌道修正」
仕事をしていた時移動中の機内で読んでハッとした言葉。旅そのものが人生の軌道修正だと思っていたけどそうじゃない。旅で出会える人がしてくれるものだとわかった。

そんな人とのバイバイがとにかく寂しくて寂しくて、絶対に泣かないって決めてたのに結局泣きながら見送った。




ぐるぐるまわっては導かれて、またまわって導かれている。
人と出会い、その過程で自分自身が経験を得て、雪だるまみたいにどんどん大きくなっていくのかなあと思った。
私の場合、導いてくれる人達が私を転がしてくれているようです。

ヨガと、出会えた人のおかげでだんだん整理されてきた気がする。(笑)



②へ続かせます。