【防災の日】関東大震災と地方分権 | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

9月1日は、「防災の日」です。

1923年のこの日、関東大震災が起こったことにちなみ、国により制定されました。

 

近年、毎年のように様々な自然災害を耳にする気がします。

この「防災の日」の前後には、台風が多いとされる「二百十日」があるのですが(1985年~2020年までは閏年を除き9月1日)、

2020年にも台風9号が沖縄から九州へかけて襲ってきています。

 

被害の少ないことを祈っています。

 


兵庫県では、阪神・淡路大震災の被害を教訓に、行政レベルでも「防災」への取り組みが行われています。

 

その拠点となっているのが、「三木総合防災公園」および「兵庫県広域防災センター」です。

2019年、 Kiss FM KOBEさん主催の「中野耕史と行く!北はりまインフラツアー」で、ここにお伺いさせて頂き、

様々な説明を聞かせて頂くとともに、「起震車」に乗せてもらいました。

 

起震車」というのは、地震の体験が出来るシミュレーターです。

車そのものが揺れるだけでなく、画面上でも建物が倒壊したりなどの様子が映し出されます。

 

 

阪神・淡路大震災(1995)」や「東日本大震災(2011)」、「熊本地震(2016)」など、地震によって揺れ方や長さも違います。

最後に乗せてもらった我々は、「関東大震災(1923)」を体験させてもらいました。

 

 

体験してみると、地震の長さ、揺れの激しさにゾッとします。

そして、関東大震災は、地震だけでなく、火災旋風による被害も大きかったとのこと。

もし、現在、同じような火災が起こった場合、ビル風などの影響で、また当時とは違う被害が生まれる可能性もあります。

 


さて、日本は地震の多い国であり、それに対する対応は考えておく必要があります。

関東大震災の後も、「首都移転」の話はありましたが、私は、万が一の時のために備え、

日本の政府機能は各地方に分散させる必要があると考えています。

 

そして、これは、地方創生の起爆剤にもなりうる、とも思います。

 

ドイツなどでは、各地方に主要な省庁が配され、それもまた特色として取り込みながら、

各地方の活性化がはかられています。

 

おりしも、首相交代の声が聞こえてきています。

次の首相には、とは言いませんが、今後の政治家の方々には、日本の将来を見据えて、

各省庁の地方移転を強力に推進して欲しいと思っています。

 

今のままだと、「東京」が止まってしまうと、日本全体が機能マヒしかねません。

今回のコロナ禍で、地方で業務を行うことのハードルも下がっています。

 

兵庫県の中心は神戸ですが、この兵庫県の防災拠点でもあり、他地域への支援拠点ともなるこの施設は、

兵庫県各地へのアクセスが良く、各種被災の可能性も低いと考えられる三木市に置かれています。

 

国家レベルでも、様々な自然災害を想定する中で、各種被災の少ないと思われる地域へ、

積極的に国家機能を移転していくべきではないでしょうか。

 

もちろん、国や県、市町に頼るだけでなく、自治会としても、個人としても、

備えるべきは備えておくことはとても大切ですし、何もないのが一番です。

 

ただ、その「備え」の一つとして、省庁移転を進めていただければと思っています。