9月1日は、「防災の日」です。
1923年のこの日、関東大震災が起こったことにちなみ、国により制定されました。
近年、毎年のように様々な自然災害を耳にする気がします。
この「防災の日」の前後には、台風が多いとされる「二百十日」があるのですが(1985年~2020年までは閏年を除き9月1日)、
2020年にも台風9号が沖縄から九州へかけて襲ってきています。
被害の少ないことを祈っています。
兵庫県では、阪神・淡路大震災の被害を教訓に、行政レベルでも「防災」への取り組みが行われています。
その拠点となっているのが、「三木総合防災公園」および「兵庫県広域防災センター」です。
2019年、 Kiss FM KOBEさん主催の「中野耕史と行く!北はりまインフラツアー」で、ここにお伺いさせて頂き、
様々な説明を聞かせて頂くとともに、「起震車」に乗せてもらいました。
「起震車」というのは、地震の体験が出来るシミュレーターです。
車そのものが揺れるだけでなく、画面上でも建物が倒壊したりなどの様子が映し出されます。
「阪神・淡路大震災(1995)」や「東日本大震災(2011)」、「熊本地震(2016)」など、地震によって揺れ方や長さも違います。
最後に乗せてもらった我々は、「関東大震災(1923)」を体験させてもらいました。
体験してみると、地震の長さ、揺れの激しさにゾッとします。
そして、関東大震災は、地震だけでなく、火災旋風による被害も大きかったとのこと。
もし、現在、同じような火災が起こった場合、ビル風などの影響で、また当時とは違う被害が生まれる可能性もあります。
さて、日本は地震の多い国であり、それに対する対応は考えておく必要があります。
関東大震災の後も、「首都移転」の話はありましたが、私は、万が一の時のために備え、
日本の政府機能は各地方に分散させる必要があると考えています。
そして、これは、地方創生の起爆剤にもなりうる、とも思います。
ドイツなどでは、各地方に主要な省庁が配され、それもまた特色として取り込みながら、
各地方の活性化がはかられています。
おりしも、首相交代の声が聞こえてきています。
次の首相には、とは言いませんが、今後の政治家の方々には、日本の将来を見据えて、
各省庁の地方移転を強力に推進して欲しいと思っています。
今のままだと、「東京」が止まってしまうと、日本全体が機能マヒしかねません。
今回のコロナ禍で、地方で業務を行うことのハードルも下がっています。
兵庫県の中心は神戸ですが、この兵庫県の防災拠点でもあり、他地域への支援拠点ともなるこの施設は、
兵庫県各地へのアクセスが良く、各種被災の可能性も低いと考えられる三木市に置かれています。
国家レベルでも、様々な自然災害を想定する中で、各種被災の少ないと思われる地域へ、
積極的に国家機能を移転していくべきではないでしょうか。
もちろん、国や県、市町に頼るだけでなく、自治会としても、個人としても、
備えるべきは備えておくことはとても大切ですし、何もないのが一番です。
ただ、その「備え」の一つとして、省庁移転を進めていただければと思っています。