7月28日、加古川大堰で行われた「サマーフェスティバル in 加古川大堰」に参加してきました。
盛りだくさんで楽しい内容で、あっという間の半日でした。
「生物調査」を行った後は、「指標生物」を使って、水質判定を行います。
川で見つかった水生生物が、水質階級のどこにいる生き物なのかを調べることで、川がきれいかどうかが分かるのです。
みんなで、見つけた生き物を上げて記入していきます。
思った以上にいろいろな生き物が見つかりました。
きれいな水と、きたない水では、生きられる生き物が違うので、この結果を「指標生物」の判定表に当てはめていくと、川がどれだけきれいなのかが分かるのです。
「全国水生生物調査」のサイトがこちら(スマホ対応はしていないそうです)
https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/mizu/suisei/suisei.html
「指標生物」について抜粋引用させて頂きます。
水質階級 |
種類数 |
指標生物 |
水質階級I |
10種類 |
アミカ類、ナミウズムシ、カワゲラ類、サワガニ、ナガレトビケラ類、ヒラタカゲロウ類、ブユ類、ヘビトンボ、ヤマトビケラ類、ヨコエビ類 |
水質階級II |
8種類 |
イシマキガイ、オオシマトビケラ、カワニナ類、ゲンジボタル、コオニヤンマ、コガタシマトビケラ類、ヒラタドロムシ類、ヤマトシジミ |
水質階級III |
6種類 |
イソコツブムシ類、タニシ類、ニホンドロソコエビ、シマイシビル、ミズカマキリ、ミズムシ |
水質階級IV |
5種類 |
アメリカザリガニ、エラミミズ、サカマキガイ、ユスリカ類、チョウバエ類 |
アメリカザリガニは、きたない水に分類されるのですね。
さて、加古川・草谷川の分類はどうだったでしょうか。
加古川は「ややきれい」の分類ですね。
草谷川も「ややきれい」の分類になるかな。
単に「水質」を調べるのではなく、どんな生き物がいるかで水がきれいかどうか考える、というのは、分かりやすくなじみやすい考え方だと思います。
一方、最近では「環境DNA」という形で、水を分析することで、どんな生き物がいるかの判定まで出来るようになってきました。
先日「ひょうご環境創造協会」さんにお伺いしたところ、環境アセスメントの手法としても、この「環境DNA」分析が使われているそうです。
きれいな水環境を守るために、こういった最先端の技術が使われるのは、素晴らしいことですね。