【算数と読解力】ほんとに読解力を上げれば算数の成績が上がる? | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
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算数に読解力は必要か」という桜灯塾(おうびじゅく)の内田先生の記事をリブログして、
数学は暗記科目」という記事を書いたのですが、もうお一方、内田先生の記事をリブログされた先生がいらっしゃって、その記事も面白かったので、こちらでもリブログさせて頂きます。

先生ははっきりと「国語の読解力算数の読解力は全く関係ない」と断言してらっしゃいます。
 
その例として、大阪星光さんの「数学を意識した問題」を挙げられているのですが、
兵庫県民としては、灘さんの問題をご紹介させて頂きましょう。
 
ある品物を仕入れ、利益を見込んで1個400円で売りました。
しかし、いくつか売れ残ったため、売値を半額の200円にして残りをすべて売りました。
その結果、売上高は26,000円、利益は11,600円になりました。
また、400円で売れた品物の個数は、仕入れた品物の個数全体の6割より多く、7割より少ないことがわかっています。
このとき品物1個の仕入れ値と、400円で売れた品物の個数を求めなさい。
(品物1個の仕入れ値は1円未満の端数はありません。)
 
文章自体はシンプルですが、問題はなかなかの難易度です(笑)
 
正直、灘クラスになってくると、これくらいの文章は読み解けて当たり前。
サイドは、「算数」では「算数の能力」を純粋に見たいと思っているわけです。
 
なので、もっとシンプルな問題が出てきます。
 
89の倍数と113の倍数を
89,113,178,226,…
のように、小さいものから順に並べる時、50番目の数は?
 
シンプルすぎて、「国語力」の出てくる余地もありません。
 
しかし、これは、難関の中学入試だから、という側面もあります。
 
残念ながら、公立中学生に数学を教えていると、「文章題の形にしたら、とたんに解けなくなる」=「読解力のない」子がいるのは事実。
読解力がない、というか文章になると、思考がフリーズしてしまう感じ、ですね。
 
こういう子を振るい落とすために、読解力の必要な文章題を出す、というところもあります。
 

学校側の、特に算数の問題を出す側の本音で言えば、「数学のセンス」の有無を見たいのであって、「国語力」とか「読解力」とか言う、「不純」な要素を入れたくないのだろうというのは、想像に難くありません。
 
なので上を目指せば目指すほど、「読解力」は不要になってくるのです。
 
というところで終わらせれば、話はシンプルなのですが…。
 
ここで、「新テスト」という鬼門が立ちはだかってくるのです。
「新テストと読解力」については、項を改めて考えてみたいと思います。