「秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし)」と言いいます。
「釣瓶(つるべ)」というのは、井戸から水をくむためのバケツ。
「釣瓶落とし」は、いわば、カラカラカラーっと落ちていくイメージです。
「釣瓶落とし」は、いわば、カラカラカラーっと落ちていくイメージです。
なので、この「ことわざ」は「秋は、日が暮れはじめると、あっという間に暗くなる」という意味になります。
実感としてはその通り、という気がしますが…せっかくですので調べてみましょう。
「暮れはじめる」というのは定義が難しいので、
まずは、日没の時間を調べます。
まずは、日没の時間を調べます。
兵庫県の「日の入り」時間を見ると
8月1日 19:02
9月1日 18:26
10月1日 17:44
9月1日 18:26
10月1日 17:44
夏至の頃、6月半ばの「日の入り」が最も遅い時で、19:16。
6月から8月にかけては、10分程度しか「日の入り」は変わりません。
しかし、8月9月に入ると、毎日1~2分程度ずつ「日の入り」が早くなっていきます。
18時で考えると、9月初めはまだ「夕方」だったのに、
10月に入ると「夜」になりますね。
10月に入ると「夜」になりますね。
夏の間、あまり変わらなかった日没が、
秋になると日々短くなっていくのが分かります。
秋になると日々短くなっていくのが分かります。
もちろん、これからも「日の入り」は早くなっていって、
12月、最も早い「日の入り」は16:48
17時でもう夜になってしまいます。
12月、最も早い「日の入り」は16:48
17時でもう夜になってしまいます。
これは、「日の入り」後、しばらく空が明るい時間について言います。
結果だけ引用させて頂くと、「天文薄明」は
夏至(6月)の頃は100分くらいだったのに、
秋分(9月)の頃は 80分くらいと
20分程度短くなるようです。
夏至(6月)の頃は100分くらいだったのに、
秋分(9月)の頃は 80分くらいと
20分程度短くなるようです。
日暮れが早くなったうえに、実際に暗くなるのも早くなるわけで、
まさに「秋の日は釣瓶落とし」ですね。
さらに言えば、この「ことわざ」には、「不定時法」も関係していて
江戸時代に人にとっては、時間が圧縮されているように感じたのではないか、
と思いますが、少し難しい話になってしまうので今回は省略します。
何気ない「ことわざ」も、調べてみると意味があることがあります。
ちょっとした好奇心が、勉強のタネになればと思います。