8月6日、9日は日本に原爆が投下された日です。
アメリカによる人体実験を兼ねた非人道的な核使用でした。
「科学」について語る際、「兵器」の話を避けて通るわけにはいきません。
今でも一部の方々は、「戦争が科学の発展を促した」という言説を主張します。
しかし、これは「戦争や兵器の開発にお金がかけられた」ことの結果でしかなく、
短期的に結果の出にくい学問的研究よりも、そちらが優先されたということに過ぎません。
倫理性は、「科学」を‟探求”する側よりも、
むしろ、‟利用”する側に求められることに
我々は自覚的でなければなりません。
「正義」は危うく脆いものです。
自覚的に相対化、客観化をした上で、懐疑的に考えること。
そうした上で、自分がどのような倫理性をもつのか、
どう判断するのか、ということがとても重要です。
様々な学びと経験を通じて、
倫理的・論理的に自分が正しいと思える判断が出来る
そんな生徒に育ってほしいと思います。