最後に、明治以降の「俳句・短歌、詩」についてです。
ここでのポイントは、文学と同じく、
誰がどの派に属して、どんな作品集を出したのか。
です。
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「俳句・短歌」については、正岡子規―高浜虚子、
「ホトトギス」「アララギ」周辺の作家さんをまず押さえましょう。
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そして、「浪漫派」の顔ぶれです。
小説の時に覚えていれば、ここでは楽が出来ます。
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さらに「新興俳句運動」、「自由律俳句」を押さえておけば、ほぼ完璧です。
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次は「詩」です。
森鴎外こと森林太郎がイギリスやドイツの詩を訳した「於母影」、
新時代の詩について書かれた「新体詩抄」が、最初の一石となります。
その後の訳詩集としては、フランス詩を訳した
上田敏の「海潮音」
永井荷風の「珊瑚集」
堀口大学の「月下の一群」
を押さえましょう。
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そして、
「有明・泣菫時代」の蒲原有明・薄田泣菫、
「白露時代」の北原白秋・三木露風、
「白樺」の影響を受けた口語自由詩の高村光太郎・萩原朔太郎、
「四季派」の三好達治・中原中也、「歴程派」の草野心平・金子光晴
こうやって整理すると、各派二人ずつくらい覚えておけば事足りることになります。
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そもそも、短歌や俳句はまだしも、詩の文学史なんて、
よっぽどそういう問題が好きな大学入試でしか問われません。
(逆に中学入試とかでは問われることがあります。)
それよりも、詩や俳句は短くて読めるものなので、
是非、触れてみてほしいと思います。
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例えば、三木露風の「赤とんぼ」なんて、誰もが知っている作品ですし、
土井晩翠の「荒城の月」は、滝廉太郎の作曲と相まって、
素晴らしい名作だと思います。
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みんな知らないようで知っているのが、この「詩」の世界です。
もう少しだけ背伸びして、詩に意識的に触れてみて欲しいと思い、
今回は、詩人の名前をあえて書き連ねてみました。
素晴らしい作品と出会えますことを祈っています。

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