ホームドラマチャンネルで楽しく視聴していた『刑務所のルールブック』が、とうとう終わってしまいました。


評判に違わず面白かったです。俳優さん一人一人が実に素晴らしく、これ以上の適役はないと思える位。ジェヒョク役の主演パク・ヘスさんは、『六龍が飛ぶ』のジラン将軍でファンになった人。現役野球選手にしては、若干老けて見える
けど、鍛えた筋肉はさすがです。

ジェヒョクが収監された西部刑務所2号6房の面々。写真上段左から詐欺賭博のカイスト、麻薬常習ハニャン、横領のパクサ、元ヤクザミンチョル、窃盗のバルジャン。
バルジャン出所、パクサ移送の後に入って来るのが、下段中央ユ大尉、その右トルマニ。
まるで合宿のように面白い官房生活だけでなく、各々の人生はシリアスに描かれ、笑って泣いて考えさせられるドラマでした。
基本にあるのが、弱者への思いだったのも良かったです。
私的に印象に残ったシーンを。
5話悪魔のユ大尉登場
『よくおごってくれる素敵なお姉さん』は、2話でリタイアしちゃったけど

6話のクイズ大会
ヘロリンこと、ジャンキーハニャン変身の巻❕
実はハニャンはソウル大薬学部卒の秀才だったのね。最終問題の回答は1995年の村山談話。はたしてこの設問、政治的意図ありやなしや、なんて穿ち過ぎな見方はさておき、まるで別人のようにキリッとなったハニャン。元の愛すべきヘロリンに戻った時の皆の歓迎ぶり。

同じく6話の笑いシーン。ジェヒョクに引退宣言を撤回する名分を与えるための「夢見作戦」
ドタバタに大笑いしました。

8話愛すべきペン部長のホッコリシーン。
口は悪いが、情のある刑務官ペン部長。ジョンウに“話しは聞こう”と言って、彼の悔しい話を聞いてくれる。そして、ブラックコーヒーしか飲まないというジョンウのために、スティックコーヒーの分別をしてくれるのね。可笑しくてホッコリの名シーン。演じるチョン・ウンインさんは「マイボス☆マイヒーロー」のシブい副組長役で印象的でした。
キム所長の株があがった12話
くりくりお目目で、自分と西部刑務所の評判をあげる事に躍起なばかりだと思っていたキム所長が以外に骨太だった。
火事騒動で全房解錠という大失態を犯したペン部長。彼を疎ましく思っていたナ課長は、懲罰だけでなく移動させようと所長に進言する。
この時のキム所長がカッコ良いのです。即座に“シロ(嫌だ)”と。ペン部長のように受刑者に寄り添う人がいないと刑務所の運営は成り立たない、とハッキリ言うのです。
観てるこちらも溜飲が下がったシーンです。
13話これぞ抗争!
トルマニの兄貴分になるために、彼を操るヤクザに話をつけに行くジェヒョク達。
14話ハニャンとジョンウ
努力の人ジョンウは、ボンボンジャンキーと思ってるハニャンとけんかばかり。もっとも、二人のケンカは小学生の兄弟げんかみたいでじゃれあってるみたいなんだけどね。ハニャンは、憎まれ口で時々ぼこぼこにされ、その都度ジェヒョクに甘えるのが可愛くさえあるのだけど、本質はついている。だからジョンウは、自分の再審のため奔走する兄への思いをハニャンに相談するのね。
ハニャンの答、“考え過ぎずに正直になれ、申し訳ないけど兄さんが必要だと伝えればいい。兄さんもその言葉を待っている”と。その通り

可愛いハニャンも賢いハニャンも好きだったのに、最後にまんまと囮にはまるなんて、何というラスト

15話ミンチョルさんに号泣

卒論の取材と称して面会に来た女子大生が、収監後に生まれた娘だったと知ったミンチョル。
その事実を知ったときのこみあげる涙に泣かされ、教会で、天使のような娘をくれて本当にありがたい、と神に感謝し泣く姿に泣かされ、もう号泣の回でした。10話でパクサを見送る時、目にいれても痛くない娘がいるパクサを羨ましいと言っていたのは伏線だったんですね。
そして最終話も泣きました。
16話最終回又まとめたいと思います。
お薦めのドラマです。