「そうそう、それにあなた見た目が小奇麗だしぴったりだと思うのよ」
「ところであなた、基礎化粧品何使ってる?」
「基礎化粧品ですか?独身時代はメーカーにこだわってましたけど今はコンビニやドラッグストアので適当に済ませてますけど」
「だめよ、だめだめ。あなた綺麗なんだからもっと化粧品にこだわらなきゃ。」
「ちょっとこれ使ってみなさいよ」
といい、岩井さんはバッグから何か取り出しました。
「これ塗るだけで小顔になって皺もとれてその上美白もできるすごい乳液なのよ。」
「ホントに小顔になって皺もとれて美白効果もあるってすごいと思わない?」
「はあ、ホントならすごいですよね」
「えっ、でもこれ高いんじゃないですか?」
「ううん、そうでもないのよ、これ1本で15000円よ」
「えっ、そんなに高いんですか
、私そんな高価な化粧品買えないですよ」
「ちがうわよ、あなたにこれを買えなんて私言ってないわよ、これを塗れば小顔になって皺もとれるってみんなに言いまくって買ってもらえばいいのよ。」
「あなた年のわりに肌もきれいだし、しわも無いし肌も白いから、わたしもこれ使ってますって言えばみんなうらやましがるからいいのよ。」
「そうやって買ってくれる人を増やせばあなたに売った分だけの紹介料ももらえるし、その人達がそれを気に入って使ってくれてればずっとそのお金があなたに入ってくるのよ。」
「その上ね、あなたが売って気に入った人がまたその知り合いを増やして大きなグループになればそのグループ全員に売ったお金まであなたに入ってくるのよ。」
「ねえ、どう?すごいでしょ?」
「あ、はい、でも私よくわからないですけどそれってねずみ講ってやつじゃないですか
」
「ねずみ講?何言ってんのよあなた、今時、ねずみ講なんていってたら笑われるわよ、これはね、れっきとしたビジネスでネットワークビジネス、マルチレベルマーケティングっていうのよ。」
「大丈夫よ、ちゃんとしたビジネスだから、それよりあなただってお金儲けたいでしょ?」
「まあ、それはそうですけど」
「これはちょっとナイショなんだけど私ね、これで毎月あなたがびっくりするぐらいお金稼いでるのよ」
「えー、そうなんですか?だけどなんでそんなにお金稼いでるならパートなんかやってるんですか?」
「何でかって?そりゃあなたそのうちわかるわよ」
「それよりやってみない?あなたならすぐに私なんか抜いてしまうわよ、そうすりゃ、こどもちゃんにももっとおいしいものやおもちゃ買ってあげれるわよ」
「なれるまでは私が色々と教えてあげるからあなたは私の言うとおりにすればいいから、大丈夫よ」
この時、私はこの前の佐々木さんが私に忠告してくれた意味がわかった気がしました。がしかし、この岩井さんの誘いに今までにない魅力を感じていたのも事実でした。
今だから言えるのですが、私自身、同年代の女性に比べても見た目には若いほうだったし、肌にも自信があったのです。ですから岩井さんから聞いている間も岩井さんに出来るなら私はもっと出来るんじゃないかって思ってしまったのでした。こどもにももっと楽をさせてあげれるんじゃないかなっという幻想も描いている自分がいたのでした
(続く)