お金の魅力に誘惑され言われるがまま岩井さんの誘いに乗ってしまう私でした。
その裏でとんでもないたくらみが進みだしたのでした。
「わかりました、少し考えてみたいので2、3日お時間ください。」
「それと、この乳液使って私自身試してみてもいいですか?」
「もちろんよ、絶対あなたにあってるから、一緒にがんばりましょうよ」
こどものお迎えの時間も近づいてきたのでその日はそこで岩井さんとは別れました。
「おお、例のやつ早速考えてきたぞ、オレも自画自賛の傑作品だ」
「すいませーん!」「あっ、お姉さん、オレもドリンクバー一つ追加ね」
加納はファイルからなにやら資料を抜き出し、テーブルの上を滑らすように緒方の前にほうりだしたのだった。
緒方はしばらくその資料を食い入るように見て、
「これお前が考えたのか?全部?」「ファミレスでこんな話しして大丈夫か?」
「だれも聞いちゃいないさ、それに周りはぺちゃくちゃしゃべってるうるさいおばさんたちだけだ、誰も俺たちの話しなんか聞いちゃいないさ」
「考えたのは俺だ、でもこの考えのヒントをくれたやつはいる」
「今はそのひとのことは考えなくていい」
「じゃあ、お前のバックには悪知恵を入れるやつが居るってことだな?」
「まあ、そういうことだ、でも今はそのことに触れるな」
「わかったな、金が欲しいんだろ、金が」
その話とは投資詐欺の話だった。
まず、投資の案件を二つ用意する。一つは本当に存在する投資案件でもうひとつはその投資案件に投資する資金を集めるための詐欺話だ。
詐欺の案件の内容はどんなものでもいいらしい、もっともらしく聞こえれば引っかかるやつはごまんといるという。
緒方は加納の作ってきた資料を見てもピンと来なかった。その資料には投資やら金融やらの用語が書いてあり全くの門外漢であり、その上口八丁手八丁で生きてきた人間であるからなおさらである。
投資詐欺の概要はこうだ。
(続く)