Hi
前回まではこちらOK
 ↓
【アメリカの陪審員】 (1)召喚状が届いたので裁判所に行ってきた
 
【アメリカの陪審員】 (2)陪審員オリエンテーション
 

【アメリカの陪審員】 (3)いよいよ陪審員選び


ニコニコ
さてさて

裁判がまったく開かれないまま
裁判予定の日が何日もキャンセルされた後
ついに、

スマホ
録音メッセージビックリマーク
「明日は裁判があります。
8時半に裁判所に集まってください。」


というお知らせがあり、
翌日の朝、8時に裁判所へ。走る人



すでに50人くらいの陪審員候補者が
受付を終わらせて廊下で待っていました。

待っている中に知り合いを発見。
「あら、おはようございます~。」みたいな。


田舎は狭いわぁ~。ポーン



アメリカ アメリカ アメリカ 

 


さて、
8時15分頃になって
前回のオリエンテーションと同様、
空港のセキュリティゲートのようなものをくぐって法廷内へ。



今まで何日も裁判予定日に裁判が開かれなかったので
「田舎だし、

 犯罪とかあんまりないし、
 だから裁判がないのかなぁ~?」真顔

と思ったりしていたのですが

ブロ友さんが調べてくださったところ、
和解交渉が成立したり、
証拠に問題があったり、
証人が不在だったり、
手続きに誤りがあったりして
キャンセルになるらしい
ということでした。OK

 

ブロ友さんありがとうございます飛び出すハート



私も興味があって調べてみたら
アメリカの連邦裁判所の陪審員の手引書みたいなものの中に


右差し『 No trial is needed if the defendant pleads guilty and admits to committing the crime. But if the defendant pleads not guilty, he or she will then be placed on trial.』

右差し『被告人が罪を認め、犯罪を犯したことを認めれば裁判は必要ない。しかし 被告人が無罪を主張した場合は裁判にかけられる。』

と書かれていたので、

なるほど、
いろいろなキャンセル要素の他にも
そもそも被告人が
「はい、やりました。」となれば
陪審員が参加する裁判は無いのね・・・

今回は勉強になるなぁ。ウインク
メモ



さて
まわりをみわたすと
オリエンテーションの時と同じく
100人以上はいました。

入りきれない人は2階の会議室から
ビデオ回線で傍聴。

陪審員候補者は
たぶん合計で150~200人弱くらいいたかなぁ。
キョロキョロ


裁判所警察官の掛け声
「All rise-----!」
全員起立したところで
裁判官が入場。


裁判官が着席して
みんなも着席。


被告人側の弁護士と
検察側の担当者も
裁判官が座っている壇の下の
右と左の机の席に
裁判官と向い合せに陣取っています。

 


下差し
ここで
裁判官から以下のことが告げられました。

◆これから、ある裁判の陪審員選びを始めます。

◆被告側、検察側から質問があるので
 正直に答えてください。

◆選ばれるのは、

 陪審員12人+補欠2人の合計14人ですが、
 この裁判所では誰が補欠かは最初に明言しません
 誰が補欠2人なのかは、評決の前に発表されます。

※他の裁判所では、

 陪審員12人の他に、誰が補欠なのか

 裁判開始前に発表されるところも多いが、
 この裁判所では、補欠の人が

 「俺は補欠だし~。時間の無駄だなぁ~。」
 とならないように、最初には言わないwww とのこと。笑い泣き

◆ランダムに20人くらいの名前を呼ぶので
 呼ばれた人は前に出てきてください。

◆その20人の中で、

 被告人や検察側と

 個人的な利害関係がある等
 公平な評決を下せない理由があれば

 席から外れていただき
 14人になったところで陪審員が確定します。

◆14人以下になってしまった場合は、

 またランダムに名前を呼ぶので
 前に出てきてもらい、質問を続けます。


ウインク
なるほど
ここでは
そういうプロセスで
陪審員が決まるのね。



アメリカ  アメリカ  アメリカ  

 


裁判官より
「みなさん起立して右手を挙げてください。
 宣誓します。」


イメージ写真はUSCISのサイトから借用


「私は、陪審員としての資格に
 知り得る限り正直に答えます。」

みたいなことを宣誓して着席。


滝汗

そして!

いよいよ!クラッカー



秘書官が最初の20人の名前を呼び始めました。
 ・
 ・
デイビッド・なんたらさん・・・
 ・
アシュリー・なんとかさん・・・
 ・
 ・
 ・
呼ばれた人は前に出て行きます。



そして最後の名前。


あー。

最初の 20人として

私の名前は呼ばれなかった。。ショック
残念!!!泣


他の州だと、
呼ばれた人が別の部屋で質問を受けて
呼ばれなかった人はひたすら待合室みたいなところで待機、
というパターンもあるみたいですが、
私の行った裁判所では
陪審員候補者全員が後ろから見守る中、
名前が呼ばれた人たちが前で質問に答えました。

それにしても
この公開具合!指差し
オープンだわぁ・・・音譜


こういう公開手続きで陪審員を決めていくのは
のどかな田舎だからか?
たいした事件ではないからか?
それとも州法によって違うのかな?
もしくは事件によって検察や弁護がクローズ請求をするのかな?キョロキョロ


アメリカ  アメリカ  アメリカ 



いよいよ
「VOIR DIRE(ヴォア・ディア)」=陪審員選びの開始です。


画像はUnited States Courts のYoutubeより



裁判官


「まず、今回の裁判の被告の名前は
 なんとか・ヘルナンデス(←よく覚えていない)です。
 この被告について知っている人、
 またはこの被告の事件を知っている人いますか?
 いたら挙手してください。」

キョロキョロ
前に出た20人の候補者と
後ろにそのまま座っている100人くらいの候補者が
う~ん?という感じで周りを見渡して
誰も知らないみたいで
一人も挙手しませんでした。


もちろん私も
なんとか・ヘルナンデスは知りません。真顔


裁判官


「では、次の質問です。
 移民ステイタスについて
 独自の強い意見
を持っている人いますか?」


滝汗
ははー??

なるほど、
今回罪を犯したなんとか・ヘルナンデスは
きっと不法移民か!?
たぶん!?



すると

前の20人の中で女性が一人手を挙げました。ポーン


裁判官


「どうぞ。」


手を挙げた女性


「私は、エストニアから来ました移民です。
 昨今の不法移民の大量流入について
 非常に憤りを感じています。」


裁判官


「では、もし、被告の移民ステイタスについて何か気になることがあれば、
 公平に評決を下すことが出来ない可能性があるということですか?」
 (※ここで裁判官は、被告が不法移民だとは明言していない。)


手を挙げた女性


「はい、公平になれないと思います。」


裁判官


「ありがとうございます。
 では本日はお帰りいただいて大丈夫ですよ。」


私の心の声
おぉ~!!!!
そうきたか!ポーン



そして手を挙げた女性は
全員が見守る中で退場。びっくり



20人ー1人=19人

陪審員14人まで
あと5人!


裁判官


「では、次は検察側からの質問です。
 これから検察側と弁護側と交互に質問をしていきます。」



盛り上がってきたところで(←私の心の中)
次の質問へ続く。