一世紀 | メシノタネ新館

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たかが一世紀、されど一世紀。

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どーも、100年ってやっぱりすごい事ねってな気分の、ナベです。


先週、我が一族の長老が鬼籍に入りました。

御年百三才。

103よ?103。10年一昔が10回あったのよ。


自分の周りに100越す人なんてそう沢山いないでしょ。

高齢者が多いと言われている日本でも普通はそう滅多に

会える事はないでしょ。


母が、

新聞の訃報欄でバーちゃんの記事読んでたんだわ。

 ああ、103かすごいなぁと思ってな。んで隣の記事に目ぇ移したら

 お前、隣のジーさんは106だったんだわ。上には上がいるもんだな。

と、電話で言ってました。



その10年一昔10回の年寄り、我が一族にはあと二人ほどいます。

10年一昔10回の予備軍も数名います。


うちは長生きか早死にのどっちかなんですな。


今回大往生のバーちゃんと同い年のもう一人の103歳がいます。

母はこの叔母が嫌いです。

祖父の妹なんですが、祖父は戦時中の食糧事情で食うや食わずの

妹がもごい(※1)と自転車の前かごに沢山の餅と懐にはお金を忍ばせて

届けたりしていたらしいんですが、この叔母、戦後状況が良くなって

自分も羽振りが良くなってきた時、祖父が病気になって入院した際

見舞いにも来なかったんです。

おれはあんにゃ(※2)嫌いだから。」と言って。


母にしてみれば好き嫌いは別にしても自分の兄で戦時中世話になっていたんだから

見舞いぐらいきてもバチはあたらない、と言う気持ちもあったわけです。


これだけに限らずこの叔母は意地悪なんですよ。私もそれは知ってます。

このおばの息子の嫁は母と二つぐらいしか違わないんだけど

ホントにやさしくていい人なの。私も母も大好きな人。

だから母は何時も「嫁女が気の毒だ。」と同情しています。


こういう人に限ってひっじょーーーーーーーーーーーにお達者。

足腰はちょっと弱ってきて車椅子を使っていたりするんだけど

その車椅子は結構自分で操って自由に動き回っているし

食欲も旺盛。意地悪も健在。


憎まれっ子世に憚るとはまさにこの事だと母は何時も言っとります。


母ね、散々祖父の事を蔑ろにされたもんで少々うらみに思ってるんですよ。

あの叔母ちゃんの死に水とんのがママの夢なんだ。最後の間際に言ってやんねと

 気がおさまんねんだわ。」と言うので

なんて言ってやっち(※3)の?」と聞いたら

叔母ちゃん、父ちゃんによろしくねって伝えて、って言ってやんだ。

 叔母ちゃんが一番嫌がる事だかんな。」ですと。


母、結構根に持つタイプです。( ̄▽ ̄)  

(かなり長いよね。だって半世紀以上だもん。)


でも今回、ちょっと弱音をはきました。

でもなぁ、叔母ちゃん死ぬまでママ生きていられっか、そっちの方が心配だわ。

ですと。ま、確かに母も80です。十分ご老人の域に達しています。

まぁ、その後それを(父ちゃんに、を言うまで)を励みに生きてやるとは言っていましたけどね。


意地悪な大叔母さん、長生きしてください。でも120歳ぐらいまででいいです。

貴方の為ではありません。私の為に、ね。



※1もごい=可愛そう、不憫

※2あんにゃ=兄貴、おにいちゃん   田舎の年よりは女性でも自分をおれと呼ぶ人がいます。

※3やっち=やりたい